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Re: 【戦国】殿と家臣と【短編集】 ( No.6 )
日時: 2014/12/07 20:35
名前: 捨駒 (ID: VB7Q11rn)

清洲会議を見て。




民の作った作物が光る、美しい光景。その作物を揺らす風を吸い込み、俺は立ち上がった。

「蘭丸も死んだのか…」
「何をクヨクヨとしておられるのですか。大丈夫です。」
「官兵衛…そうだな。」

中国攻めを信長様の命で行っている所、明智殿の謀反。俺が官兵衛や三成の働きで明智の首を取ろうと攻める。これが、後の世にどう伝わるか。できれば、あの方が言っていた『いい伝わり方』とやらになればいいが。

お市殿は相変わらず冷たい。俺が折角兄の敵をとったというのに、なんという態度だ。てか、あまり可愛く無いよな。

「つーかさ…眠いんだけど。」

そういい残し、官兵衛は俺の隣から去った。その後に入れ替わり、三成が来た。

「秀吉様!どうか、お褒めください!」
「うん、大義だった。」
「有り難きお言葉ァァ!!」

泣きながら叫ぶ三成の傍らで平馬(後の大谷吉継)は呆れて笑っている。

この幸せがいつまで続くか。
そう思ったのも束の間のこと。

「賤ヶ岳で柴田と戦ァ?」
「あぁ。今なら倒せる。」

と、なり戦になった。

結果は…

「何を記しているんですか?」

おっと、失礼。ここから先は俺のことを記している人に聞くんだな。

「今行くぞ。よし…歴史に名を残しに行きましょうかね。」

そして墨を地面にかけた。