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Re: EUREKA ( No.104 )
日時: 2015/03/24 14:33
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 修了式ってなんだか悲しいですね……


「——よし、料理しよう」

 ブルート街を出たあと、雲ひとつない朝焼けを背景に、日向は1人で提案した。
 詩音と風蘭が部屋へ戻って来た時、何故か食料をたんまりと持っていたのである。生物なまものを中心に。
 なんだかんだで日向は料理が上手い。この旅は金がないため(とはいってもこの前詩音が稼いだが)、ほぼ役に立たないが。
 この少し先にある花梨村に次は宿をとる予定。村と言ってもそれなりに広く、エルフが多く住んでいるらしい。

「この材料で作れる料理……。皆食べれるかな」

 これが事件の始まり。


 *


「シオン、ちょっと良い?」
「はい、なんでしょう。今日は朝から絶好調ですね」
「うん、実は今日ね——」

 休憩で岩場に腰かけている詩音の隣に日向が座った。
 丁度その頃、起きたばかりの豪雷が荷車から出て来た。——彼はその時、寝ぼけていたのと先日の事件と少し距離があったから、と言う三大要素故だろう。

「——好き?」
「ええ、大好きです」

 次の瞬間、豪雷の右手には刀がむき出しで握られていた。そしてその顔は般若のそれ。般若(容姿的には青鬼?)は疾風の如く日向に近寄り、攻撃を仕掛け——ようとしたが、ガキン、という音とともに豪雷の動きはとまった。

「落ち着け豪雷」
「黙れ!! 日向表でろ!」
「ここが表だ! 話はちゃんと聞くべきであるッ」

 真白の大剣が刀を押さえ込むが、いつもとは違い豪雷の怒り(?)はおさまらない。

「「えぇぇぇ……っ」」

 後ろで戦闘が始まってしまい、2人は色んな意味で驚愕する。
 対象を真白に変え刀で殴りかかって来る豪雷。すると持っている刀が一瞬だが閃光を放つ。それとほぼ同時に、真白の持っていた大剣が粉砕された。豪雷自体は気付いていないが、他三人は「えっ」と声を上げる。
 もうこれ絶対無理だ。そう判断した真白は戦法を変えようと、——というか自分の武器改善に利用してやろうと刀を持つ。

「ちょっ!? 便乗してないで止めてよ!?」
「いや、もう手遅れですね」
「っていうかなんでこんなことに……」
「豪雷が作者のリア友の提案によって腐ってきてるだけですよ」
「……?!」
「ここにいても巻き添え食らうだけなので戻りましょう」
「う、うん」

 メタ発言+実話と言うのが現実である。ちなみにそのリア友こそ豪雷作成者(男子)。
 詩音は笑いを堪えながら日向を連れて荷車に戻っても、豪雷と真白の戦闘は終わらない。——この戦いは、結果的に出発直前に真白が頭突きという(※武器一切関係ない)ことで収まったという。

「——次は、あいつか」