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Re: EUREKA ( No.12 )
日時: 2014/12/21 01:03
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「よーぅしここで作戦図だぁぁー!」
「誰だよお前」
「すずめだよっ! 出番ないんだもーん」
「メタい」

 鈴芽の発言に一々素早くツッコミを入れる千破矢。が、そんなことはお構いなしに話を進める鈴芽。

「まず、アレン?の家から……。えと、そう。トリッカを通ってからノッコークの森を越えてー、ゼウスだね!」
「……おう」
「ちなみに言葉の語源は?」
「トリカブトとノコンギクー!」
「なんで知ってんだよ!?」

 詩音からの唐突な質問にさらりと答える鈴芽。
 そして説明も一瞬で終わったが、結構重要だったりする。

「質問」
「はいどうぞましろんちゃーん!」
「トリッカは、竜人が沢山いてどいつもこいつも人間嫌いだそうだが?」
「んー……。つまり逆に考えると、人間以外は良いんだよね? じゃあ、レンレンとひなたんがあれでこれでそれでぇ……。ましろんを突っ込んでー」

 鈴芽は腕を組みながら唸りだす。真白は再び挙手し、意見を投げる。

「これは蓮からの意見なのだが、蓮と日向は別れた方が良い」
「なんで? ……あ、そうか」
「竜人はもちろんのこと、人間嫌いな種族は少なくはない。分散作戦である」

 その光景を見ていた千破矢と豪雷の一言。
「——え、お前らなんでそんなに知識豊富なの?」

 風蘭にいたっては椅子に座って寝ている始末。その頭を撫でながら、詩音は笑顔で言う。

「ああ、知ってます? この辺の山、魔物がわんさかいるようなのですが」
「「「「「「その情報すごく大事!!!」」」」」」
「てっきり気付いているものだと」
「じゃあ知ってますとか聞かないっての!」

 千破矢の叫び&机バーンにより、風蘭がはっと目を覚ます。

「ふぁにゃ!?」
「ほら、風蘭が起きてしまったではないですか」
「あ、いや、すまん……?」

「……はい、アテンションプリーズ」
「はい、なんでしょう」

 鈴芽は提案する。

「ひなたんとレンレンと、ちはやとましろんをなんとかしてペアにして行くのはどう?」
「なんで俺と真白!?」
「だって強いし」
「なんて説得力のなさ」
「ごーらいは?」
「ヤダ。豪雷はあたしと一緒」

 なんだ私と同類ですかと思う詩音と、何これ怖いと思う日向。ちなみに風蘭は再びおねむの時間に襲われていたりする。また、一瞬で負けていたりもする。
 そして事件が起こる。

「そうこうしている間にもう扉の前に魔物が!!」
「なんでお前今その台詞盗った!?」
「そしてそのまま家の扉をーっ、破壊したーっ!!
 ——ってなわけで、ゼウスで待ち合わせだよ!!!」

 ——次の瞬間、8人は文字通りの閃光に包まれた。