コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.124 )
- 日時: 2015/05/05 04:22
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
「カインさんとましろんと千破矢、おいてきて大丈夫かなあ」
「どうだろう。カインさん曰く自分は竜人、だったけど。竜人だからって敵とは限らないしなぁ」
「見方とも限らないけど。まあ、真白の知り合いなら安全じゃないの?」
風蘭、日向、蓮は留守番組を心配しながら買い物を済ませ、あとの3人を待っていた。ふいに日向が「あっ」と声を上げた。
「どうしたの?」
「あれ、千破矢と……カインさん?」
「ふぇ? あ、ほんとだ!」
「いや待ってなんで千破矢は追いかけられてるの」
ぱっとみ異常過ぎるその光景に、日向と蓮は驚愕する。ただでさえ“竜人”というレッテルを貼られているカインがこの行動をとると、もはや不審者。信頼度ガタ落ちとはまさにこのことである。
「……真白は?」
「出る時寝てたし、まだ寝てるんじゃないかな」
「ましろんは多分ね、2人が出た時に一回起きたけど、すぐに寝ちゃったんだよ」
「「なるほど」」
根っからの軍人気質な真白が物音で起きないはずがない——放置している時点でどうかと思うが——。さらにこんな異様な光景が目に入れば確実に後を追うだろう。風蘭の推理が真実であるということをまだ3人は知らない。
少ししてから、鈴芽の荷物を持たされた豪雷と、彼岸花の花束を持った詩音。そして詩音と喋りながら鈴芽が戻ってきた。
「なんでその花なの?」
「ロボット2体がお亡くなりになられたと聞きまして」
「「「やめたげて?!」」」
まだ紛失はしてないからセーフ。
日向が先ほど見たものを話すと、3人は苦笑した。
「まあ、千破矢が何かしでかしたのでしょうね」
「というか千破矢が勝手に被害妄想を膨らませたのでは?」
「……ホモォな展開をexpectしとくよ」
とりあえず戻ろうと、歩き出した時のことだった。背後から声をかけられ日向が振り向くと、そこにはベージュ色の上着に身を包んだ老婆が立っていた。
「もし……、“由利真白”という者を知りませんか?」
「「「ふぁっ?!」」」
「え、えっと、その方に何か用があるんですか?」
「用も何も……。由利真白様は、命の恩人ですとも……」
一同が思ったこと——真白お前いったい何しでかした。
日向が恐る恐る内容を尋ねてみる。
「えぇと、いったい何があったのですか……?」