コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.128 )
- 日時: 2015/05/24 04:58
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: この時期にワンピースにハマるとは思わなかった後悔はしてない。
「……お疲れさまでした」
とてつもなく眠たそうな表情と声色で真白が3人に頭を下げた。顔を上げてから「しばらく安静にお願いします」と呟いて、欠伸をする。
風蘭が思い詰めたような表情を浮かべており、蓮が慌てている。詩音と日向は宿探しで再び外出しており、豪雷は鈴芽と手合わせ。真白は床に座りなおすと金属やら何やらを取り出して作業に取り掛かっている。
千破矢は色々と言いたいことはあったが、とりあえず休むことにした。
*
街も静まり、暗闇に月の光だけが映える。起きているのはせいぜいロボット修復に燃えている真白程度だろう。あとは夜行性の詩音。
フェイはカインを連れ出し、先ほど闘った広場へ来ていた。
「お前さ、ホント……ウザいよ」
「それは褒め言葉ってことで良いのかな」
「ヨクネーヨ」
目に見えてキレかけているフェイ。カインはそれを見て面白そうに笑う。
「オレといないうちに、なんか色々とすごいことになってるな。なんだっけ、マシロ? ってやつが氷姫なのか?」
「うん。俺の妹で、終末の鍵になりうる存在……」
「……あいつ一応姫なのにイキイキしてるな。初対面で銃口突き付けられるとは思わなかった」
「あれは治療だから……、たしかに怖いけど……」
真白は腕を磨いた張本人も驚きのレベルで成長していた。理想とは違う——姫というよりむしろそれを護る騎士のような——方向に。
「……ちゃんと助けたのとか、本当に頑張って育てたのは伝わる。メンバー的にお前がロリコンショタコンなのも分かった」
「違うけどッ?!」
「年齢的に別にそんなわけでもないけどな。あの赤髪のガキ以外からは謎の信頼もあるし」
「心当たりはないんだけどね」
理由のほとんどは先ほどの逃走劇的なものを見たから。
なんだかんだで楽しそうな2人。その光景を遠くから眺め、あやしい笑みを浮かべる存在を2人はまだ知らない——。