コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: EUREKA ( No.144 )
日時: 2015/06/28 10:48
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: 最近無意識に「masiro」と打ち込んでいるのです。


 蓮の考えを聞いてしまった風蘭は、しばらくの間本格的に詩音にお世話になっていた。
 澄んだ蒼い空。咲き乱れる野花。そして古びた大きな屋敷。

「……ナニココ???」

 ——風蘭はたまたま詩音の隣で寝ていただけである。それでここに来れたということは、詩音が完全に油断していたか、風蘭の適応力およびエーテルがそれほど強いということ。

「シオンと……みゅ?」

 そしてシルアの存在を確認。ついでに言うとこいつ(風蘭)はシルアに遭遇したことはない。
 風蘭ちゃんは屋敷へ向かって歩き出したのでした……。


 *


「え、風蘭が来たんですけど」
「来たなー……」
「私、風蘭にあなたのことなんて説明すれば良いんですか?」
「俺が隠れたら万事解決だ。っていうかまずお前はこの空間について説明するべきだろ」
「あああああ……忘れてた」
「大丈夫かよ」

 完全にキャラ崩壊している詩音。シルアが冷静なことに関しては作者すらも驚きを隠せない。

「いっそお前が隠れて——」
「それは嫌です」
「じゃあどうするよ」
「私とあなたが接触しているという事実を避けるため私は寝ます」
「豪雷と同じぃー」

 詩音にとって“シルアとの接触”という事実は絶対にバレたくないらしい。
 ベッドに潜り込んで即寝息をたて始める詩音。拒否権を失ったシルアは仕方なく部屋を出て、階段を下りた。それとほぼ同時に玄関の扉が開く。

「あっ……?」

 風蘭は一瞬詩音だと思ったが、すぐ違うことに気付く。流石だなと思いながらシルアは風蘭の前に立ち、

「はじめまして、俺はシルア。お前が風蘭だな?」

 途中から若干口調が雑だったが、第一ラウンド「正体提示」は完了。風蘭は頭に<?>を浮かべながらもこくりと頷いた。
 シルアはにっこりと(見方によっては完全に企んでいる)笑みを浮かべ、風蘭を自分の部屋へ招待する。(もちろん詩音は自分の部屋で寝ているため問題ない。)

 ——まさかの訪問者(幼女)にシルアはどう対応するのか!!!

※作者は若干ネタモードに走っています。あくまでもコメディ・ライトですからねッ((