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Re: EUREKA ( No.145 )
日時: 2015/07/05 10:55
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
参照: こいつら何がしたいんd(


 この章はギャグ中心に、なおかつちょっとあっち系要素(?)も詰め込みながら、シルアをうろうろさせたいと思います(←)。
 台詞いっぱい注意。

「シルア……さん? ……は、シオンに似てるね」
「だろ。もともとはこんなんじゃなかったんだぜ?」
「?」
「最初はこう……“黒いうにょうにょした物体”だったんだ」

 “黒いうにょうにょした物体”と言いながらシルアは10本の指を不規則に動かした。詩音の肌の色のため、“無駄に白いうにょうにょした物体(指)”だが。

「っていうか、この話興味ある?」
「すっごく!」
「そう……。えっと、で、もともとから詩音の……。あ、ちなみにここどこかわかってるか?」
「どこ?」
「……。詩音の精神世界。どうやって来たのかは知らねぇが、無意識でここに来れるってお前すごいなおい」
「ふう、シオンの隣で寝てたらここにいたから、何もしてないよ?」
「あー……ね。まあ、俺は詩音が生まれた瞬間からここにさっきのうにょうにょとして存在してたんだが、まあ普通ここは“存在しない存在”なんだよ。お前も自分の精神世界とか言われてもわからないだろ?」

 風蘭はシルアの言葉を一生懸命理解しようと脳をフル回転させる。ただし“存在しない存在”の時点でもうわからなくなった。

「うん、わかんない!」
「清々しいなおい! まあ、数年前にちょーっと事件があって俺が詩音の形で生まれたわけよ」
「……根本的? なところが、全然説明されてないねっ」
「いや、これは規制が……」
「みゅう!」
(いや、「みゅう」じゃねぇよ……ッ!)

 このこと(生まれた瞬間)を話せば、一番困るのは誰が何と言おうと詩音である。そう言えば風蘭は俺と詩音の区別ついたな、と思いながら改めて風蘭を見る。

「もしかして、嫌なことなの?」
「……うん、そうだね。すっごく嫌なこと」
「(´・ω・`)」
(顔文字かよぉぉぉ!!!)

 シルアは思った。別にこのことカミングアウトしても“シルアが詩音の実の父親を豪雷の目の前で滅しました★”ってことを話すだけ。実際問題詩音へのダメージは(精神的なもの以外)ほぼない。
 ——言っても良いんじゃね?!(ただし俺は詩音への慈悲を忘れない!!)

「よし、風蘭よ」
「なぁに?」
「あなたは俺のことは嫌いになっても、詩音のことは嫌いにならないと誓いますか?」

 なんだこの「私のことは嫌いになってもry」と「結婚式(誓いの言葉)」がコラボしたような……。

「シオンはふうを助けてくれた人だもん! ずーっと大好きだよ!!」

 ——何この幼女クソイケメンじゃねぇか。