コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.152 )
- 日時: 2015/09/20 19:37
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: 5YqwrR3X)
- 参照: うおお久しぶりだあああああ(((
一行は暴れ馬の如く(一部除くが)城に突っ込んで行き、なんかもう凄い勢いで中間地点まで達していた。ここまでのガードの少なさは異常だったという。
「待て待て少なすぎるふざけるな護りがない城なんてただの城だ」
「魔王城ですけど」
「風蘭はともかく日向が無傷なのはたしかに気になるよね」
「ちょっと!?」
そしてこの緊張感のなさ。
ふと豪雷が耳を澄ますと、何か金属がぶつかるような音が聞こえた。
「奥で、何か聞こえる……」
「金属……? ……」
「聞こえ、……た」
「「た?」」
「やんだ」
同時に城全体が揺れるような感覚が襲った。そして——
「真白ですねぇ……」
——詩音の爆弾発言である。
これには千破矢が詩音に掴みかかり、鈴芽と豪雷は吹き出し、風蘭がグルグルと飛び回り、日向は苦笑を浮かべ蓮に至っては「うわあ」と引いてしまう。
「待て状況を詳しく言え今すぐにだ拒否権はない!!!」
「落ち着いてください。っていうかもうすぐそこなので行けばわかりますよ」
「マジか近いのかあとどのくらいだ」
「……歩いて1分?」
「「「近ッ」」」
ちなみに走って20秒前後。広間の真ん中からヒビが入った部屋があった。そこには軍服を着た真っ白な長髪の少女——真白。
真白はゆっくりとそちらへ視線を向け、言い放った。
「——……久しぶり」
銃口を向けて。
「……俺が引き受ける」
「What!?」
「千破矢、真白に勝てたことあるの?!」
「ねェよ馬鹿野郎! 俺があいつに勝てたら最大勢力だっての!!」
「「ですよね」」
「漫才してないで行きますよ」
詩音は何かを察したらしい。真白の持つ銃は既に千破矢だけをターゲットにしている。
「では、またあとで……!」
「おうよ!」
広間に千破矢と真白のみが残る。
「お前、どうしたんだよ」
「さあ……、どうしちゃったんだろう」
哀愁を帯びた笑みを浮かべてそう呟く真白。その視線の先には、軍服と赤黒い髪をもった少年——デジェル——がいた。
千破矢がそれに気付き、真白を睨み付ける。それに対し、睨み付けられた白銀の少女は一言——
「——————」