コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA→KEEP THE FAITH ( No.173 )
- 日時: 2015/10/07 23:40
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: 5YqwrR3X)
帰って来た真白が最初にしたことはロボットを機動することではない。まず部屋に蓮しかいないことを確認し、結界——そう言えるかはわからないが——を作ることだった。
それから数日経過。
「攻めてきたよ」
「ああそうだなどうする」
「今のところは真白がとった迎え討ち作戦しかないな」
「まあこれで戦力外が無理に行動する必要もなくなるね! 相手弱いし」
若干矛盾が生じたが放置。
デジェルが机の上に飲み物を置くと、日向が無言で入って来る。
「あれ、日向?」
「蓮は?」
「……いきなり気温が低下して、長時間滞在は難しいかな、って」
(((うわあ心当たりしかない)))
続いて小動物が2匹、猛スピードで扉を突き破って来た。すぐに真白と——ショタが入場。
「おい真白それはなんだ」
「え、もしかして豪雷ショタコ——」
「違う。俺は詩音一筋だ」
「「それはそれで危険だな」」
「えと、こいつはイニティウム。で……」
『久しぶりのぉーっ』
『ニベアとフェルームだよおおおおおおお』
「「「元気だなお前ら?!」」」
だんだんと騒がしくなって来た。ショタもといイニティウムは真白に隠れ、逆にロボ2匹はキャッキャと騒ぎながら風蘭や千破矢——なんなら初対面の魔王にまで飛び付く始末。
「そして朗報。詩音が帰って来たぞ」
「「「ふぁっ」」」
「ではこちらから悲報。近くにあいつらがいるぞ」
「「「はぁっ?!」」」
デジェルと真白が交互に謎探知の結果を伝える。後者のツッコミの中に明らかに詩音ボイスが入っていたのは秘密。
「えっ、なんか面白いのが来てますね?」
「いつの間に?!」
「詩音が帰ってきた瞬間です。はいさっさと吐きなさい私は今気が立っているのです」
「何があった。……前のゼノの話は聞いていたよな? あれの化け物が襲撃してきた。今は迎え討ち作戦決行中だ」
「ふむ、……強さは?」
「……トイフェル基準。尋常じゃないレベルで弱い、気色悪いが会話が通じる、色がけばけばしい」
どうでも良い情報ごと投げる真白に千破矢とデジェルがふき出すという惨事。詩音は背後のイニティウムを一瞥し、何事もなかったかのように笑顔で言った。
「——では、今回の“ゲシュペンスト”は私がやっても良いですか?」