コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.20 )
- 日時: 2014/12/24 03:12
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
「着いたーっ」
「暑い排気ガス消滅しろ」
「真白怖い」
レンガやガラスなど、沢山の素材で彩られた大都会——ゼウス。
そこには、1番早くゼウスに着いた日向と真白がいた。
「あーでも機械が動きまわっているのは嬉しいな……」
「機械類好きなの?」
「機会は僕の友であり恋人であり家族である」
「どんだけ!?」
排気ガスは苦手なのに機械は大好きな真白。ふらふらと路地裏へと入って行ってしまう真白を日向は追いかけることになる。
そして、路地裏定番のゴミ箱の中に——
「わあ、凄いボロボロ……」
「……」
ウサギと獣のような形をしたロボットを発見。ただしボロボロ。
「まだ直す余地はありまくるな」
「ありまくるの!?」
「形がわかったら問題ない。誰だこんな可愛いヤツらを捨てたのは」
真白がわからなくなってきた日向。
薄汚れているが元は真っ白なウサギと、何なのかは不明だが鉄がむき出しのロボット。
「とりあえず、宿屋を探そう」
「あ、うん。そうだね! ええっと……」
*
「……」
「……」
「我が軍はこれより、修復作業に入る」
そして木造建築の宿の机の上で、黙々と作業を始める真白。口調(一人称?)が変わっている辺り、本気でロボット2体を直す気なのだろう。
本格的にやることがなくなってしまった日向は
「じゃあ、僕は散歩して来るね」
と言い、宿を出た。
が、出た所でやることなんて何一つない。あるとしてもスクラップ探しくらいである。
しばらく歩いていると、路地の陰から突然何かがとび出してきた。
「うあっ!?」
「っすまない!」
スケッチブックのような物を両手に抱えた少女は人ごみへと消えた。その直後、同じ路地から男が数人——どう見ても関わってはならないタイプの男がとび出してきた。
「チッ、あいつどこ行った!?」
「おい、そこのガキィ。金髪の緑目のテメェと同じくらい……つかお前チビだなぁ」
「話逸らすんじゃねーよ!!! 女見なかったか女!!」
それ絶対さっきぶつかった子。そう思ったが、流石に不審者に情報を売ったりしたくない。
「ぇと、み、見てませんっ。どっどうしたんですか……?」
——ああなんで今どうしたとか聞いちゃったんだ僕。
そう思ったが時すでに遅し。
「気になんのかよ。つかオレらに聞くとか根性あるな」
「あいつはトーゾクだよトーゾク」
「そうなんですか……?」
だから焦っていたのか、という言葉を飲み込み、「では」と頭を下げて足早にその場を去る。
部屋に戻ると、ちょうど真白が立ち上がり、2体のロボットを両手に走り寄って来た。
「できたぞ! 日向!!」
『ぼくとー』
『わりぇにぃ』
『『なまえをつけてぇーっ!』』
「……真白。これは?」
「人工生命ロボットである」
「……流石です」