コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: KEEP THE FAITH ( No.204 )
- 日時: 2016/01/27 19:32
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: 5YqwrR3X)
「さて、時間軸的にはまだ数時間と経っていないわけですが」
「はい」
「リアルではめっちゃ時間経ってますんで」
「はい」
「口調が崩壊しがちです」
「はい」
「あと、話が突拍子もない方向へ進みます多分」
「……は? Fail to acknowledge!!」
「いや認めて下さいよ鈴芽?! ホモォ編頑張って長引かせますから!!」
——努力はします。
「さっきはありがとう鈴芽☆」
「いえいえーっ。そう言えばさっきのやつらホモォ村狙ってたよね」
「ホモォ村て」
「んで青つなぎ」
「ブルーベリー色ですね」
「これはもう?」
「?」
「[自主規制]させるしかなくね?」
「いやいや他にも道はあるから??!!?」
満面の黒い笑みを浮かべるツインテ腐女子アイドルと、男多きゼノ軍のせめてものプライドを護るべく奮闘する(わけではない)メガネグリフォン。さてこれからポートはこの村の定めに立ち向かったりはしないわけだが、鈴芽の長旅という名のホモォ村探検は始まる。
ゼノ軍を軽く纏めて命令を出し、つなぎ軍は抗うことなくその場を去る。
「ポート君、知っているかな?」
「?」
「ホモォ村はすっごく広いんだよ?」
「知ってますよ。バチカン市国くらいですよね?」
「……それ広いの基準にされちゃったらこの世界凄まじくちっちゃいよ」
「ゼウスくらいですよね」
「……うん」
ゼウスの広さ=フランスくらいという裏設定は多分役に立たないしいやそれもう国じゃんというツッコミもやめておこう。
ちなみにその範囲の中をひたすら┌(┌^o^)┐が這い回っている現実を恐怖と感じてしまったらオブ・ルクスなんていう世界観で生きていけないと鈴芽は語る。だってそもそも女性には無害だしゲフン。
「あ、さっきのやつらにここの護衛させるのもありだったような……」
「却下。ゼノ(の男性軍のプライド)が可哀想なことになる未来が見えました」
「ちっ。……さて、ご飯食べて村探索しよう!」
「舌打ちなんて聞こえなかった」
互いに振り回しあっている2人を見つけた一匹のホモォが四足歩行でてけてけの如く這い寄って来た。——いつかの深紅のドレスを掲げて。
「断る」
「「早い!!」」
完全な威嚇体勢と真顔で拒否するポートにまだ何も言っていないホモォと鈴芽はツッコミをいれる。
「じゃあ諦めるけど! ちょっと用があってさ」
「……What's wrong?」
「この村のどこかにこの世界の秘密が隠されてるって伝説があるの、知ってる?」
「「知らん」」
「だよね〜! 探してきて☆」
細い足の一本を持ちあげてそう言うホモォ。その目の前には、ガッツポーズを決めるツインテ腐女子アイドルと地に膝をついて神に祈りを捧げ始めるメガネグリフォンの姿があったという。