コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: KEEP THE FAITH ( No.208 )
日時: 2016/03/04 18:54
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: 5YqwrR3X)
参照: 文章力が足りない。


 グラギエスの城の最上階。氷というよりクリスタルの様な色合いのバルコニーでは2人の堅物が下を見下ろしていた。
 さて、どうするか。
 珍しくデジェルと豪雷の思考が一致する。その原因は2人の視線の先にあった。

「最近、増えたな。ゲシュテンペスト」
「頻度もな。……フラムを駆り出す機会が増えたな」
「日向と風蘭と鈴芽以外で5回くらい2〜3人ずつローテーションしてますよね」

 詩音が上空から降って来る。

「変わった様子は?」
「外は見ての通り真白が無双劇してますからね。変わるも何も最初から異常ですよ」
「だろうな」
「風蘭曰く、もやもやした不思議な風が吹いているようです」
「もやもやした不思議な風、とは」

 下の戦場で炸裂音と撤退という声、そしてフラムの怒号が聞こえてくる。

「おそらく邪気の類だろうと私は解釈しています。言葉は無限であり有限なので詳しくは本人の心にでも聞いて下さい」
「つまり自分では説明できないと」
「はい」

 いっそ清々しいほどに即答した詩音のせいで一瞬時が止まった。
 ふと下を見ると先程の討ち合い(新手の逆リンチ)による残骸以外何もない状態。戦闘力チートなボケと見習い胃痛要員が帰って来ることを悟った豪雷は室内に戻る。
 するとバトンタッチと言わんばかりのタイミングで風蘭がバルコニーに出て来た。

「しおーん! と、デジェルさん! あのねあのね! すずめがびゅーってなっててその下にはふおおおおってのがあって!! すっごく嬉しいの!!!」
「んんんんん詩音解説」
「鈴芽が何かに乗って帰って来るそうです。良かったですねー」

 ははは、と乾いた笑みを浮かべる詩音。風蘭はそれに気付かず、きらきらと目を輝かせながら鈴芽の気を感じたのであろう方向を見ている。デジェルは納得したような表情を浮かべてから無言でバルコニーを去る。

「帰って来そうですか?」
「うん! えっとね、もう見えてるよ!」

 びしっと指差す方向には無駄に広い青空。

「……、あー……」

 ヤバいほど全く見えないわーという本音を隠し、詩音は目を閉じた。

「では一緒に待ちましょうか」

 途中から扉越しに話を聞いていた真白曰く「ものすごく諦めたような声色だった」とのこと。


*あかんタイピング速度が落ちてるそして文法も文才もガタガタな件