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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: KEEP THE FAITH ( No.261 )
- 日時: 2017/02/10 14:08
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: 5YqwrR3X)
「本来魔法を使うことが出来ない人間が魔法をバシバシ使ってることから、蓮は結界である可能性があると僕は思ったんだ」
「お札効果とかじゃないの?」
「あの札見ましたけど、字が書いてるあるだけで魔力が籠ってるわけではない感じでしたよ」
「じゃあ書いてるのってただのメモ?」
「むしろ字に魔力を送っているのでは」
「まあ問題はそこじゃなくて蓮解凍法なんだけどね」
「自然解凍してください」
好き勝手な討論会が行われているが真白はそれを無視して例の黒い封筒を机の上に置いた。
「書斎にこれも落ちてた」
「封印の解き方?」
「そう、封印の解き方。露骨に都合良く埃ひとつ被らないで落ちてた」
「すっごく、うさんくさいね!」
「待って風蘭そのwordどこで覚えてきたの!?」
「?」
シオンへの褒め言葉だよーってフラムが教えてくれたの。フラムは〆られます。
何はともあれ封印の解き方と書かれた黒い封筒を開けてみないと始まらない。真白は問答無用で封を切った。中からは白い紙が数枚。開くと可愛らしい便箋に達筆な文字が書かれていた。
「結界の封印は結界自身の意思でしか解けません。結界自身が出ようと思わないと、出れないのです。とのこと」
「色々ツッコミたいところ、あるよね」
「とりあえず便箋がverycute」
「そしてそれに似合わなさすぎる字体」
「手紙の文も少し幼稚だな」
「でもこれが本当なら、レンが頑張るしかないよ? ふうに出来ること、ないのかな」
明らかにしょぼんとする風蘭。
「じゃあ、蓮はもしかしたらあの中でも起きてるのかな」
「だったら蓮が起きて最初の僕への言葉は「真白寒いから氷漬けにしないで」だな」
「絶対言われますねっ」
全員の頭に扉越しでも冷気が伝わって来る極寒地獄と化したすぐそばの部屋がよぎった。
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