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Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.41 )
日時: 2015/01/25 22:45
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


「ちなみに白雪姫です」
「ここで白雪姫!?」

 体が戻って最初の千破矢突っ込み。
 この砂漠の真ん中のような場所で、白雪姫なんていう名前の寒そうな劇をするのかと言う。

「この方は、近くの孤児院で子どもたちのお世話をしているフリーゲ神父です。実は色々ありまして、劇団の方が以下略なんですよ……」
「以下略ェ…」
「西園寺様方には心から感謝しております」

 真白は全力で思った。「孤児院で収入はいるのか?」と。

「ちなみに今回は完全にボランティアなので、仕事はまた探しますよ」
「何故引き受けたし!?」
「色々あったのですよ。色々」

 もうこれじゃあ駄目だと思った蓮は、詩音の隣に立って説明する。

「バイト探ししてたら、フリーゲ神父さんが子どもたちを探してたの。それで、一緒に探してる時にその時に劇の話を聞いてシオンが引き受けたってわけ。あ、ちゃんと子どもたちは保護したよ。で、あとは配役なんだけど……」

 そう言いながら唸りだす蓮。

「あっ、神父さん。castはどうなるの?」
「白雪姫、王子、王女、鏡、林檎、小人、ナレーター、ですね」
「林檎!? 林檎があるの!?」
「はい。ちなみに王子様が来る時に馬として登場するかもしれません」
「「「「……カオス」」」」

 神父は本気である。

「とりあえず、教会——孤児院に戻りましょう」
「どっち!?」
「同じです。今日はそこに泊めますので、配役を決めておいて下さい」


 *


「ベッドだ〜♪」
「いつぶりでしたっけ」
「ゼウス以来だな」
「じゃあどのくらい——」
「配役決めろ」
「うぃっす」

 そして直後、意見をあげる者がひとり——。

「思ったんだけどさ。ましろんって、白雪姫じゃない?」
「……は?」
「いや、だってさ。真っ白な髪で名前も真白だよ? ぴったりでしょ?」

 真白個人的には、ナレーターや林檎らへんを狙っていたのだが(理由は台詞がなさそうだから)、主人公候補としてあげられる。

「お前が主役をゆずるなんて、何か食べたのか?」
「正気ですぅーっ!」

 ちなみに本音は堅物な白雪姫を見たいという願望。

「ほか、やりたい人——」
「——はい」

 闘争心(?)を燃やし、まさに炎のように燃える男がそこにいた——。

「俺、王子になります」