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Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.50 )
日時: 2015/01/30 11:16
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


 その頃(?)、2人を元に戻し隊は図書館に来ていた。ちなみにロボット2体はお留守番となっている。
 本来なら仲間の中で一番知的なイメージのある(あくまでもイメージ)詩音が良いとは思ったが、流石に詩音を分割させることは出来ない。

「シオン、大丈夫かなぁ」
「豪雷もいるし、大丈夫だろ」
「no problemだって♪」
「そうかなぁ、シオンのことだし、傷だらけかも——」
「しっ!」

 風蘭をなだめているなかで、たったひとり爆弾を放りこもうとする——巫女様。その中で千破矢のみ、真面目に本を探しながら思案していた。

「……千破矢、どうやらこの集落——ザハラ村には医者がいるようだ。ちなみにこの症状はザハラ周辺ではよくあるらしい。ランダムで」
「運命のいたずらって怖いね」
「その医者はこれを直すことが出来るらしい。……ところでこの頭、なんとかならないか? 考え事に相当時間がかかってしまって……辛い」
「ごめんなさい。ってそれならこのマフラー外させろよ! コート脱がせろよ!」
「断る」

「僕らずっと真白に任せっぱなしだよね」
「ふがいないってこのことかなぁ」
「そう考えると千破矢にそんな権限」
「「ないよね〜」」
「やめろおおおおおおおおおお」
「……把握。行くぞ」

 図書館の中にいる数人が、「なんだこいつら」と言う目で見ていたが、千破矢(in真白)は完全無視していたという。


 *


「そうなんですか。基本的にはそういうのも直せるのですね?」
「うん。特にこの辺だったら体と魂が入れ替わっちゃうなんてよくある話だから……。それがどうかしたの?」
「いえ、私の仲間がそんな感じだったなぁと」
「じゃあ、早くなおしてあげないと!」
「その前に仕事を完了させましょうか」

 2人(+1)がアルマの家(病院?)に着き、アルマが走ってベッドに向かう。

「あれ……?」

 詩音が追いつくと、アルマは少し涙目になって早口に言う。

「あのねっ、患者さんがいないの!」
「落ち着いて下さい。患者さんがいないとは、つまり出て行ったということですか?」
「多分……。あの人、ベッドを掻き毟ったり、大変だったの……。エーテルとか、そう言うのが、暴走してたから……」

 それ重症じゃないですか、という言葉を喉の下に封印。

「では、特徴を教えて下さい。探しましょう」
「良いの……?」
「探さなくて良いんですか? 情報があれば吸血鬼でも一応探知できるのですよ。地形などの情報が必要ですがね」
「う、うん。えっと、種族は獣人。銀髪で多分狼かなぁ……、ファーみたいな上着と下に黒のVネック?? 身長はシオンさんより頭1つ分くらい大きかったかな」

「——はい、早く行きましょう。その方ってもしかしなくてもMなんですかね本当」