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Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.60 )
日時: 2015/02/07 12:25
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)


 時は数分前に遡る。
 なんだかんだで合流した(日向と蓮、ニベアとフェルーム除く)メンバーは、狼について話し合っていた。

「にしてもシオン、ひっどいinjuryだったね」
「何があったの?」
「風蘭は、私があの男性と話していたのを知っていますよね?」
「え? あ、うん!」
「あなたが出て行ってから、一応心構えがあったので質問の内容を切り替えました」
「……どんな?」

 階段側から豪雷、鈴芽、アルマ、詩音、風蘭、千破矢、真白という順で座り、詩音に視線を向ける。

「あなたは、魔王関連の人物ですか。と……!」
「「「!?」」」

 突如、詩音は爪を伸ばし机を破壊した。
 それには本人も驚いたらしく目を見開いた。

「ふむ……。千破矢」
「なんだ!?」
「この場から我と詩音以外を避難させろ! とりあえず2階に連れて行け!」

 風蘭は何がなんだかよくわからない表情をしながら鈴芽の手を引っ張り2階へ走り(飛び?)、千破矢はアルマと豪雷を先に行かせて階段を駆け上がる。
 すると、詩音は階段へ向かい走り出そうとする。それには真白が体当たりを繰り出し阻止する。

「っ、真白、これどう思いますか!?」
「知らん! 見たところ、体が自分の意思に反する、と言ったところだが」
「なんかもうそれですよ!」

 どうやらこの2人は、少しばかり臨機応変に弱いらしい。
 詩音は目標を変えたらしく、真白に向かって爪を振る。至近距離だったが真白は氷魔法で爪を弾き飛ばし、距離を取る。すると——

「ただいまーぁぁあああ!?」

 扉が開き、黒髪の少年——日向が顔を出す。その目は色々な物を同時に見てしまい混乱に陥っていたが。
 その後、千破矢が日向を追い出し、戻って来るやいなや詩音に膝蹴りをお見舞いする。

「機能停止しやがれええええええええええ!!!」
「ったあああああああああ!?」
「……」

 真白の目の前に来ていた詩音は千破矢とともに地面に転がり、最悪氷結させれば良いかと氷の準備までしていた真白は、2人に冷たい視線を送る。
 そして同時に、この家たった数時間でボロボロだな、と反省する。内装のみだが。

「その、なんだ。大丈夫か?」
「ああ……。思わず詩音蹴り飛ばしちまった……」
「地味に殺気洩れてましたけどね」

 そんな会話をしながら、真白は詩音を地面にうつ伏せで押し倒す。

「え? おい、お前何するつもり——」
「……えいっ」
「「あああああああ!?」」

 詩音の着ていた服を、攻撃準備のため作っていた氷の短剣で引き裂いていた。