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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.64 )
- 日時: 2015/02/10 23:11
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
アルマと別れ、荷物を荷車に押し込み、点呼を取り、詩音を拘束し、真白の謎テクニックによりただいま砂漠を進行中。ただし気温の問題で真白は魔法を使ったりしている。
馬を見事なまでにUターンさせたところで、鈴芽が何やらぶつぶつと呟き始めた。
「大丈夫大丈夫問題ないよ安心して鈴芽昔みたいなことがあってもあたしにはちゃんと以下略」
「以下略おい」
「どんなとこなの?」
鈴芽は現在進行形で呟いており、聞く耳を持たない。その代わりに、豪雷が少しだけ話す。
「俺の聞いた話では、“真実を追い求める”種族と聞いたが……。俺たちと鈴芽が会った時には、鈴芽はもうそこを出ていたからな」
「みゅう……」
その数分後、真白が谷にある深い洞窟に荷車と馬を停めたところで画面は切り替わる。
鈴芽の故郷——ディーバとバンシーのいる村、コギク村。少し前、とある集会が行われていた。
「——神が、おかえりになるのですね」
「ただ、あの方はお婆様が……」
「じゃあ、こうしたら良いんじゃないかなぁ?」
少女の声に全員が振り向く。
そこには、朱色の髪を後ろで括った、頬に傷のある笑顔の少女。そして、その隣には少女と同じ髪色の、2つの頬の傷を持った少年が立っている。
「みぃんな、楓にーちゃんと紅葉の力に屈服しなよ♪」
*
「静かだな……」
「every dayのことだよ」
とりあえず2人ペアでコギク村を探索する8人。豪雷と鈴芽は、建物はあるが人気のない村を歩いていた。薄明かりしかない、鈴芽の故郷とは考えられないような雰囲気だ。
「人の気配はあるのだが……」
「そうだね……。早めにみんなと合流した方が——」
背後から突然足音が聞こえ、2人は振り返る。
「……ぇ?」
——直後、鋭い衝撃と悲鳴がその場に木霊した。
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