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Re: 【アンケート】EUREKA【実施中です】 ( No.65 )
日時: 2015/02/12 17:26
名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)

「っ!」
「……」

 悲鳴に驚いて声を上げそうになる風蘭を押さえ、詩音は悲鳴の位置を調べる。少しして、風蘭をお姫様抱っこした詩音は速やかにその場を去ったという(!?)。
 一方蓮と日向は“あくまでも人間”ということでとりあえず荷車周辺でこそこそと隠れながら移動をしていたため声は届かなかったが、虚ろな目をした女の人たちが集団で歩いて行くのを目撃。
 真白と千破矢は詩音たちと同じような状況だったが、“驚いて声を上げそうになる千破矢を蹴り飛ばして組み伏せる”という強行に出ていた。

「千破矢、戻ろう」
「でもさっきなんか聞こえたぞ!? みんなと合流してから」
「“みんなと合流する”まで氷漬けにされるのと黙っているのどっちが良い?」
「はい黙ります全て真白様の仰せのままに」
「……」
「ごめん、その冷たい視線が俺の胸にクリティカルヒット……」

 なんなら漫才と言う名の茶番が出来るほどにリラックスしていたり。


 *


「——と。つまり、豪雷と鈴芽が危険と言うことです」
「えっ、何それ怖い」
「僕も詩音と全く同じ状況だと把握したが」
「じゃあ確実だね……」
「……なんだか私が信用されてないみたいです泣いて良いですか」
「泣いちゃダメなのっ!」

 詩音と真白以外は色々な意味で混乱しているが、恐らく1番動揺しているのは——。
 真白は数秒間黙り込んで目を閉じ、開眼と同時に

「2人の居場所を特定した」
「「「はぁ!?」」」

 爆弾をぶん投げた。

「えっ、どこにいるんですか!?」
「案外近い。が、高いな。入口が複数存在。どこから行けるかはわからん」
「なんで立体でわかってんのに中身特定できないの!?」
「僕の能力はもとは探知だ。それに、結界などがあれば偽物の情報が出るかもしれない。確実な情報はこれだけだ」
「じゃあ高いか分かんないんじゃないの?」
「は? “もとは”の話だ。2人に結界張って云々ならともかく、一応立体でもわかるんだよ僕は」

 所謂マジレスを始めようとする(手遅れ?)真白。千破矢が整理することで、全員が唖然とする。

「えっと、なんだ? 2人がちょっとヤバいんだよな?」
「「「まだそこなの!?」」」