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- Re: EUREKA ( No.74 )
- 日時: 2015/02/26 23:42
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
「なんだ? この状況」
「その前にお前らがなんだ……?」
少し手前の壁が吹っ飛び、そこから出て来たのは仲良く手を繋いだ千破矢と日向。
襲撃をくらったことだけ説明し、千破矢に詩音を背負わせて4人で進むことになる。
「……蓮たちだったら良かったのに」
「なんかごめん」
「それだった場合真白は確実に戦闘要員だな」
「それ以前の問題で詩音見た風蘭が発狂間違いなしだよね」
想像しただけで3人はその後の展開を察した。
*
「みゅー」
「何もない——っこともなかったぁぁ!!」
「わああああああ!!!」
一方蓮と風蘭。2人が歩いていると、突然床がぶっ壊れる事件が発生。蓮が咄嗟に風蘭の腕に捕まり、徐々に下がって行くものの、岸まで到着。手を離すと蓮は好奇心旺盛な瞳を風蘭に向けた。
「何今のトラップ? ねえ、トラップ!?」
「そ、そうなんじゃないかなぁ……?? ふう、わかんないよ」
「うん、そうだろう——ね!? 風蘭この通路ダッシュ! なう!」
「わかったっ!!」
風蘭が飛んで前に行くのを見送り、蓮は一枚の札を懐から取り出した。
「——疾風」
自分の腕に札を張り宙に浮くのを確認すると、見失わないように急いで風蘭を追った。途中で何か聞こえたが気にしなかったそうな。
風蘭に追いつくと、目の前に鉄格子のような扉があった。意味がわからないという方は青鬼の鉄格子を見てみよう。蓮は札をはがし、地面に着地してから数歩歩き、風蘭に話しかけた。
「これ、なんだろう?」
「……この先に、シオンと、ましろんと、ひなたと、ちはやと……。いっぱいいるの」
「ふむ。では、壊してしまおう! ——粉砕」
一本の鉄に札を張ると、一瞬にして鉄格子は消し飛ぶ。
蓮は風蘭の手を引っ張り、奥へと進んで行った。——数秒後、その格子の手前の地面が崩れ落ちた。
この後、2人が角で日向たちと合流するのは数分後の話である。