コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.8 )
- 日時: 2014/12/16 22:55
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
とりあえず全員集合させ、ホモォにてくてくとついて行く。
先ほどまで綺麗に見えていたバラは、もはや完全にあっち系なんだなと気付かされ、蓮は色々とヤバいことになっていた。
そして見えた。——色とりどりな百合畑に囲まれてウェディングドレスで震える紅と、それを見てらしくもなく慌てふためく白。
それを思い切り見てしまった蓮は——歩みを止める反動で豪雷に殴りかかる。
「うおっ!?」
「——あああああああああああああああっ来るなああああああああああああああ!!!」
「その対象は俺なのか!?」
「ついたよー」
「あっ、ありがとうございます」
日向はホモォに対し律儀に(?)挨拶し、まずはまだ話ができそうな(?)真白に話しかける。
「ねえ、ましろ……?」
「これは新鮮というか初めて見る千破矢だ記憶しておくべきかいやでも千破矢が嫌がるのならやめた方が——はっ」
「えっと……大丈夫?」
「いたって正気だ! で、どう言う状況だ?」
「寧ろそれはこっちの台詞なんだ。後ろは気にしないで良いよ」
真白は日向の背後で攻防を続ける蓮たちを見て首をかしげるも、すぐに千破矢の服を指差して
「僕が来た時にはホモォ族? に、この血のような色のドレスを着させられていた」
「表現!?」
「僕としてはこのことを記憶から抹消するべきなのか悩むところだが、今までの印象を根元から破壊するような格好をしているもので」
「お前もしかして腐女子のたぐいか!?」
「否!! 我は健全そのものである!!!」
「嘘付け!!!!!」
ちなみにツッコミを入れているのは紛れもなく千破矢。
「んで、俺はどうしたら良いんだ? 流石にこれは重いし動きづらいし嫌なんだよ」
「じゃあそれ以外なら良いの?」
鈴芽の不意打ちに千破矢は目を逸らす。
ホモォ族はと言うと千破矢の服を取りに戻っている。そしてこの種族。全てが┌(┌^o^)┐ なため、区別がつかない。
「——ふう。落ち着いた」
「……なら良いのだが」
やっとのことで正気に戻った蓮は汗を拭いながら千破矢を視界に入れないようにする。
そしてホモォの再来(戻ってきただけ)である。
「服持ってきたよー。着替えてー」
「えっここで!?」
「うん。だってボクらは腐女子の化身だよ?」
視線が鈴芽へ集まる。当の本人は笑いながら首を傾けていて、どうしようもなく威圧を感じてしまう。
「……真白。助けて」
「了解」
「「えぇー」」
ホモォと鈴芽の声が重なる。が、そんなことはお構いなしに分厚く敢えて質の悪い氷の膜を張る真白。
こうして8人は一応、ホモォ族と別れるのでした。めでたくない。
「ところでさ、ちはやさっきいきなり消えたじゃん?」
「ん? ああ、あれな。背後から細くて黒い棒みたいなのにおさえ付けられてさ」
「ふうはね、シオンがカチューシャになったのと、難しいとかの洞窟?の方が聞きたいな!」
「私がカチューシャなのは相手があの種族だからです。おかげで危機を免れました」
「そうだな、こちらは吸血コウモリくらいしかいなかったぞ?」
「そんなのがいたのか」
「お前はいったいどうやって洞窟を抜けたのだ……」