コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.94 )
- 日時: 2015/03/15 05:29
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
- 参照: ボス戦とかにロボ2体持って行くのはきついですよね(涙目)
「豪雷、元気出せ」
「……」
「……ごーらい?」
「……」
「……おいゴルァ。シカトしてんじゃねェよヴォケが」
(あれ? 千破矢ってこんなんだっけ)
なお、マジギレと言う名の本領発揮しただけ。
『『ぴゃー』』
ロボット2体がダッシュで荷車に飛び乗って来たため、真白は運転席へ行き、詩音の様子を見る。
「大丈夫ですよ絶対にというか私は一応あそこの道は慣れてるし幼少期にだいたいの人と挨拶くらいしてます大丈夫ですあーでも今の領主がそんな良い人な訳ないですよねむしろゲスでしょうしわああああよしこうしましょうこの前のホモォ族と同じ対応で行きましょう私は女女女女」
「お、落ち着け!?」
ちなみに詩音の台詞は作者が深呼吸一回分で打てる限界文字数(どうでも良い)。
「あ、真白ですか。……私に女子を教えて下さい」
「いやそれ絶対に鈴芽と風蘭が適役だぞ。そんなに女子になりたいのか」
「女子になりたいというよりは、“西園寺詩音”としてみられたくない、ってところですね」
「あー。わかった理解したそれ以上何もいうな僕も手を尽くす泣くな泣くなよしよし」
不器用に頭を撫でながら真白は思考をフル回転させる。——鈴芽に頼めばおそらく別人のようになるだろう。だが同時にプライドがへし折られる(確信)。詩音ならむしろ楽しみそうだがさすがにメイド服とかそういうのを男子に着せるのは問題があるそれは女装だいつかの千破矢(ホモォ族参照)だ。と言うかそもそもの話何故鈴芽はメイド服持ってるんだいやそんなことはどうでも良い。——結論、とりあえず詩音を詩音と認識させなければ良い話。髪紐をカチューシャ代わりにでもして服を(現在ブレザーもどき着用)変えれば良い。
「……」
「真白?」
「……大丈夫だ。少し、鈴芽にクシ借りて来る」
「はい……?」
数十秒後、クシを片手に、もう一方には紙袋を持って真白は戻って来た。詩音の後ろにすとんと座り、髪を梳かしながら質問を投げた。
「女装で行くか、男のままか。どっちが良い」
「えっ」
「どっち」
「……真白はどちらの方が良いと思いますか?」
「男」
「ではあえて女装します」
「……そうか。というか、髪長いな」
「ふふ、全く切ってませんからね。豪雷と会った時にはまだ普通にショートでしたよ」
「想像できないな」
そして真白は詩音の髪を——ハーフアップ。後ろはいつも付けている髪紐をリボン結びで留めている。
「えっ、すみません。真白って女子成分ありましたっけ!?」
「その女子力皆無な僕に頼んだ結果がこれだよ。下手でごめん」
「こんな髪型やったことないので、面白いと思います。下手なんかじゃありませんよ」
「なら良いんだが。……どのレベルまでなら女装大丈夫ですか」
「基本どれでも良いですよ。お母様のご趣味でよくやってましたので」
「……そうか」
ちなみにこれは、真白が自称皆無な女子力を振り絞って生み出したコーディネートである。真っ白なブラウスに、ベージュのギャザースカートと、黒いニーハイ。それを紙袋から取り出した。
「……受けて立ちましょう」
※かっこつけてるように見えるけど、つまり女装するということです。