コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: EUREKA ( No.98 )
- 日時: 2015/03/18 19:50
- 名前: 水無月 紅雪 ◆zW64EWZ0Wo (ID: nlCdadAl)
「——リンはある時、とある男に引き取られた。40歳前後のやたら脂がのったおっさんだ。で、そいつはリンに毎日変なこと言ってたんだよな。えーっと、『私は今からでもお前のピーにピーしてピーーーしたいよ』的な」
「なあぁっ!? ただのド変態じゃないですか!?!?」
「だろ。ちなみにピーは本来なら全て晒されてるからな」
「うわあああああああああああああああああああああああ!!?」
しゃがみ込んで叫ぶ詩音を見て「そりゃ俺も思ったわ」と言うクロム。——詩音には刺激が強すぎたらしい。
「はぁ……はぁ……。えっと、そう。続きをお願いします」
「大丈夫か? まあ、そいつが数年前に領主になるだのなんだの言ってたんだよ。で、その際にリンは行為に……色々やましいことされたあとに捨てられたわけだ」
「……はい、すいません」
「あの豚は腐っても一応持ち主だからな。捨てられる、という行為にリンは悲しみ——俺が生まれたわけだ」
「……ほう。リン様はまた面倒な……ごほん、個性的な方なのですね」
下手すれば敵と判断されてもおかしくないような発言をしてしまいそうになるが堪える。
「それで、その方がこの街の領主だと。ふむ」
「で、その男に復讐しようと」
「鬼ですね」
「人形です」
「……まあ、あの男は私の父の座を実質奪ってるわけですからね。あなた方がよろしければ協力したいです」
「鬼かよ」
「吸血鬼です」
「うそぉ!? 性的表現くっそ弱いくせに!?」
「黙りやがれでございます」
別に吸血鬼と関係ない理由で驚かれる理不尽さはどうでも良いもよう。
さて、まさかのメインキャラが復習に参戦という奇行に及ぼうとしているわけだが。なお、作者視点から言うとこの方が(ネタ?として)楽しかったりする。
2人はしっかり握手をして、荷車を見る。
「さっき銃打ち込んできたやつ大丈夫か?」
「本当はとても良い子です。まあ、承諾してくれるかはわかりませんが」
*
「……良いんじゃないか?」
「「認めた!?」」
「エグいものしか思い浮かばないが、僕に君たちを否定する権利はないから」
「ああ、いつも通りでしたか」
両手にモン●ターボールのような物を1つずつ持って荷車を出て来た真白に問うと、あっさりと返された。
「で、そのボールはなんでしょうか」
「ちょっと原作通りの使い方をしようかな、と」
「えっ」
——嫌な予感しかしない。そう思う2人だったが、これから自分たちがする行為も人のことを言えないという現実に気付くのはそれほど時間はかからなかったという。