コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 空の犬と私 ( No.1 )
日時: 2014/12/25 13:03
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: LsId3ZV3)

1.どこ行くの?

「ワン!!ワン!!」
11カ月と30日前に拾った犬、アオイ。
もうすぐアオイと私が出会った記念すべき日になるんだよ、アオイ…。

ああそういえば…。
アオイと初めて会った日は、今日のように空には、もくもくの入道雲が1つ、2つあって、とても暑かった。
今のように、夏休みに入ったばかりで、宿題とか遊びとかで、とても忙しかった。
でね、うちには扇風機1台敷かなくて、ジメジメして宿題なんて、やる気がなかった。
で、どうしようもなくて、コンビニにアイスを買いにいこうと、したっけね。
その時、道、しかも住宅街の道路の真ん中にね、きれいな水色のバスケットが置いてあった。
そのまま通り過ぎようとしたら、小さい、しかもかすかに何か生き物の鳴き声がしたのよね。
「クゥーンクゥクゥーン」
で、のぞいてみたら、犬だったの。
しかも、子犬。
で、不思議なことに、毛がうすい水色!
(かわいい〜)
でも
(このままだと車にひかれる)
と思って、バスケットごと持って、家に、かけだしたんだっけ。
(私の犬になってください)
私、去年の10の誕生日に犬をもらう予定だったんだけど、さけんだ!!
「ママこの犬がいいって!!青いから、『アオイ』にしよ!!」
パパとママは簡単に承知してくれた。
(続く)