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Re: 空の犬と私 ( No.3 )
日時: 2014/12/26 09:21
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: LsId3ZV3)

2.空の上では…
すご〜く高いところにきた。
私の家も見えない。
(これ以上上に来て何になるんだろう?)
それなのに、アオイはどんどん上へ飛び続けてる。

ブルン!
アオイのしっぽが、思いっきり動く。
あっ、しっぽをつかんでいた手がはなれちゃった。
私は、下へ落ちていく…
「あれ?」
アオイのしっぽから手が離れたのに…。
「私、浮かんでる!!」
ぷかぷか。
まるで空気に座ってるみたい。
私は泳ぐみたいに手を動かした。
動いて、どんどん行きたいところに行ける!!
空の上では浮くことができるんだ。

「ワン!ワン!」
アオイが3mくらい上に浮かんでいる。
こっちへおいでと、言っているようだ。
私は、アオイの方へ泳いでいった。
「ワン」
アオイの見ている先を見たら…。
「わあ!」
雲でできた、お城が!!
「クゥーン」
アオイが、お城へかけていく。

「待って〜」
アオイを追いかけながら思った。

もしかしたら、アオイは空から来たかもしれない。
もしかしたら、アオイはあの雲の城で生まれたかもしれない。
だとしたら、
アオイはいったいー
何者(何犬)なの?
どうしてわざわざ下へ来て暮らしたの?

秘密は…、城の中にあるにちがいない。