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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋乃手紙 ( No.12 )
- 日時: 2015/01/13 19:33
- 名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: eineYqmO)
ミーティングが終わり、帰る準備をしていた。
「澄怜、頑張ろうねぇ」
見なくてもわかる、甘ったるい声。
これは、麗子だ。
お前、その話し方、可愛いと思ってんの?
「ああ。」
とだけ答えた。
「澄怜、最近変わったよね。髪、いきなり切ったりとかぁ、がっきゅーかいで急に怒り出したりとかさぁ。もしかしてさぁ…」
麗子はニタァと笑った。
そして急に小声に、そしてはっきりとした話し方になった。
「…澄怜、有季のこと好きだったんでしょ。」
「…」
「その沈黙はYESかな?でも有季は私の彼氏だからね。澄怜の気持ち、分かるよ。好きな人の彼女と、部活でペアだなんて、私だったら無理。」
こいつの甘ったるい話し方は、計算なのだ。
全て、計算ずみ。
また、ニタァと麗子は笑って、ぶりっ子みたいな話し方に戻った。
「まあ、せいぜい頑張ってぇ〜」
何?
私がこれくらいで動揺するとでも思ってんの?
と強気になろうとしたけど、私はちょっと麗子がムカついたし、動揺した。
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