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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋乃手紙 ( No.18 )
- 日時: 2015/01/18 16:43
- 名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: f30p0hGp)
私は、学校へは少し早めに行った。
思った通り。
教室には俊しか来ていない。
「昨日のことなんだけど…」
私は、カバンを下ろし、言い始めた。
「…付き合ってもいいよ。」
そう言った途端、
俊が久しぶりに、ニカっと、あの笑顔になった。
最初は、その笑顔が、有季に似てる、と思って憎らしかった。
でも、今は違う。
俊の白い歯が、朝日に反射して、
綺麗だった。
俊の目が、黒いふちめがねの奥で、輝いている。
本当に好きになってしまいそうだ。
ヤバい。
その顔、ステキです…
「何、赤くなってんだよ。」
「え!?」
私は反射的に顔を押さえた。
「フツー、赤くなるのが、告ったこっち側だろーが。」
と、俊も言いながら、赤くなってる。
「……あたしより、顔、真っ赤じゃん。」
俊が、目を逸らした。
そして制服のホックを外し、俊は筆箱をいじり始める。
それから、少し経って、ぞろぞろと、クラスメイトが教室に入ってきた。
☆
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