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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 紫乃吹雪〜恋乃手紙〜 ( No.49 )
- 日時: 2015/03/18 06:30
- 名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: povdN7Wc)
9.アフター・フェスティバル
土日が明け、学校の日。
やばい、やばいよ…
日曜日の、俊とのあの一場面を思い出すだけで、顔が火照ってくる。
胸がドキドキしっぱなし、だ。
あ、俊だ。
校門の所にちょうど俊がいる。
誰かを待ってるみたいだ。
邪魔しないように、そぉっと。
だけど、一応挨拶はしとこう。
「俊、おはよう。」
「おう、澄怜。」
俊は全く動じていない。
だけど、前より、素っ気なく、なった?
気のせいか。
「先行ってるよ。」
いつも教室に一緒に入る習慣だったので、一応断る。
「誰、待ってるの?」
私は聞いた。
「有季。」
「有季、基本的にアイツ、学校来るの遅いよ。」
「いいの。」
俊はそう言った。
だんだん寒くなってきたから、中に入ろう、って言おうと思ったけれど…
俊のそのいつもと違う様子に何も言えなかった。
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