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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋乃手紙 ( No.5 )
- 日時: 2014/12/27 13:48
- 名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: eineYqmO)
今日は始業式だったから、部活はなかった。
家に帰って、スマホの無料会話アプリを開く。
それで、有季のページを選ぶ。
今まで、2人で、バカ話ばっかりしていた。
昨日までの会話がまだ残っている。
たわいもない、普通の会話だ。
何で、すぐに、告らなかったんだろう、私。
何で、すぐに、有季は言ってくれなかったの、彼女のこと。
「うわさで聞いた。彼女できたんだってね。麗子でしょ?麗子と仲良くしてね。」
できるだけ、ぶっきらぼうに見えるように文章を打った。
「送信する」をタップし、私はアプリを閉じた。
部屋からでると、お母さんが台所で夕飯を作り始めていた。
いつもは仕事なのだが、今日は珍しく休みのようだ。
「お母さん。」
「ん?」
「髪、切りに行っていい?部活で、邪魔になるし。部活休みなの、今日だけだし。」
「いいわよ〜。」
私は、母からお金をもらうと、ありがと、と軽く礼を言って、家を出た。
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