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Re: 恋乃手紙【9章目突入!】 ( No.59 )
日時: 2015/04/03 10:05
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: povdN7Wc)

時は、木曜日の昼休み。

私は、自分の席で本を読んでいた。

学年委員会の集まりから帰ってきた俊が、私のところに来た。
「もー、マジだるい。学級委員、文化祭の見回りするとかさー」
「え、見回りすんの?」
立っている俊を見上げて言う。
「そ。だから、ごめんね澄怜。文化祭、一緒に回るの無理っぽい」
私は俊に誘われていたのだ。
「うん、大丈夫。」

「だったらー」
横から声がした。
「…だったら、俺と行かない?、澄怜。」
有季がそう言う。
「え、有季はサッカー部の人と回るんじゃないの?」
「いや。大丈夫。」

「…ダメダメダメー!」
俊が叫ぶ。

こっちもこっちだ。

「澄怜は麗子と行くよな!?」
「え、う、うん…」
そんな必死になって、ちょっと。
文化祭回るだけで。

「やっぱり俺、委員会終わったら、澄怜と回る!」
「おい、俊、その間澄怜を待たせる気かよ!?」

バチバチっ。
2人の間に、電気の線が、見えるような気がします。
「じゃあ、3人で回る?」
妥協案を出してみる。
「「…うん」」
「はい、ケンカはおしまい。」

「じゃあ…」
俊でも有季でも私でもない、高い声が横から聞こえた。
「ねえ、澄怜。私も、俊と澄怜と……有季と文化祭回ってもいい?」
麗子がそう聞いてきた。