コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 恋乃手紙 ( No.8 )
日時: 2015/01/11 19:54
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: eineYqmO)

結局、私はポスター係になった。
私が、怒鳴ってから、委員長の話は聞くようになった。
でも、委員長と私のことは避けてるみたい。
そのせいか、ポスター係は、私と委員長と、静かな目立たない、美術部の子だけ。
別に構わないけどね。
優等生の藍は新聞係、有季&麗子は喫茶係。
「係ごとに集まってください!」

ポスター係は、集まったは良いものの、
…会話が保たねぇ。
静かな美術部女子3人組は、委員長と私には何にも話さないし。
3人だけで、どうやる?、とかって話してる。

委員長が私の方だけを向いて、言った。
「斎藤、さっきは…」
もう、じれったい。
「お礼なら、いらない。ちゃっちゃと決めたかっただけだし。あとは個人的な感情。」
「ああ、でも…、お前が言わなかったら、何にも決まんなかったし。」
「ああ言うときは、アンタが注意しないと。無理やり、やりたくもないのに、推薦で決めさせられたんだから、言うことは言わないとだよ。」
「…」
しばらくして、もうすぐ鐘が鳴るから座らせないと、と委員長が言った。

ロングホームルームの時間が終わり、帰りの会まで、10分間の休憩となった。
短い、授業と授業の間の休憩だけど、ガヤガヤしてる。
なぜか知らんが、委員長がやってきた。
座ってるのが私で、立ってるのが委員長だから、私が委員長を見上げる形になった。
こいつとは同じ小学校だったけど、身長伸びたなー。
「なに?」
「斎藤、お前、かっこいいよ。」
「は!?何よ、突然!?」
「んー、何かの前ぶり?」
この委員長は、普段は、かなりチャラチャラしてる奴だ。
「何の前ぶり!しかも、かっこいいとか、イキナリ何!?」
「『あとは個人的な感情』」
私の言ったことを、さりげな〜く引用してる。
委員長がニヤッっと笑った。
その笑顔が、有季みたいに、白い歯がニカッと見えて、有季に似すぎて、ちょっとだけムカついた。
「ほら、もう鐘鳴る5分前だよ。3分前着席指示してる委員長が座ってないとダメなんじゃないですかぁ〜」
「分かってますってば。」
チャラチャラ委員長・大澤 俊は、自分の席へと戻っていった。