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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 獄寺啓という男。 ( No.8 )
- 日時: 2014/12/29 00:13
- 名前: 優斗 (ID: 1HkQUPe4)
「まず、お名前は?」
「黒田…ひ、響です。」
名前や出身をパソコンに打ち込んでいく。
強張った体勢の黒田は、渡した紅茶にてをつけようとしない。
「啓さん。」
「うむ。」
太郎に言われ、立ち上がり黒田の前で机を強く叩いた。
「カツ丼食うかオラァ!」
「それ、違います。」
「そうか、コラァ!恥かいたぜオラァ!」
つっこまれやや恥ずかしそうに咳払いをし、今度は静かに言った。
「ご、ご趣味は?」
「お見合いですか!?」
「啓っちはダメダメですね。やはり、俺がいきますよ。」
項垂れた啓をよそに、円はいい放った。太郎は顔をしかめているが、客の前では堪える。物凄く不満そうな顔だ。
「ね、響さん。」
「ひゃっ、ひゃ…ゴホッ…はい。」
「ここへ来るまでに、メリーって言う女の子に会わなかったか?」
「会いましたけど…」
不思議そうな顔の響と葵に円は説明した。
「獄寺メリー。俺の幼馴染みですね。」
獄寺のお嬢と呼ばれ、立ち振舞いはお嬢様だが、一変するとヤクザの様なアニメとかで見かける設定ありありの女である。
黒いゴシック服に銀髪の巻髪。欠かせないのが日傘型武器と黒いスマホ。
「そして何より…」
「ねねねね、姉ちゃんが?!」
「啓っちのお姉ちゃんッス。」
にっこりと、商売用スマイルを浮かべて啓を見た。
よほど怖いお姉さんなのか分からないが、ヤバイ奴には違いない事が分かった。
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