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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Eternal flowerー花言葉と約束と。ー ( No.18 )
- 日時: 2015/01/01 03:14
- 名前: 彼方 (ID: y36L2xkt)
第二章 *エキナセア*
目が覚めた。
まず最初に目に入るのは、薄桃色をしている天蓋ベッドの天蓋。
起きてまず、備え付けの洗面台まで歩き、顔を洗う。
次にネグリジェを脱ぎ、部屋着に着替える。
そして、ベッド脇に置いてある呼び鈴を鳴らしてアイビーを呼び付ける。
いつも通りの日常。
ただ一つ違うのは、南の大きな窓の側に置いてあるシラーの花……あれ?
私の目には見えるはずのない物が見えた。
……シラーの花の近く、正確には近くだけど窓の外に、一つの花が置いてあった。
花の中心が丸く大きく盛り上がっていて、その周りに細長い花びらが、放射状に広がった花だった。
目をこすってもう一度見てみても、やっぱりその花はそこにある。
……誰かがたまたま置いて行ったのだろうか。
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