コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: Eternal flowerー花言葉と君と。ー【挿し絵付!】 ( No.32 )
日時: 2015/01/04 14:05
名前: 彼方 (ID: 7WA3pLQ0)

第四章*勿忘草*

南向きの大きな窓。そこに置いてあるのは、シラーとほおずき。それに寄り添うように、窓を挟んで置いてあるのは、エキナセアと__、

「何なのかしら、この花」

淡い青色の可愛らしい花が、らせん状にまいた茎にたくさんつき、下から上へと咲いているものだった。
中心が黄色く色付いていて、色は空のような色だ。

「お目覚めですか。お嬢様」
呼び鈴を鳴らすと、やっぱりアイビーはすぐに現れた。
「ええ。朝食を用意して頂戴」
「かしこまりました」
一礼して出て行こうとするアイビーに問いを投げ掛ける。
「アイビー。窓の外にある青い小さい花あるでしょう?あれ、何の花なの?」
「勿忘草でございます」
「そう。ありがとう」
「いえ。では失礼いたします」

勿忘草、か。