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Re: なるやん、時々へたつん。 ( No.3 )
日時: 2015/02/15 00:01
名前: 彼方 (ID: SrUKMM4y)

「とーもやっ!おっはよーう!」
こいつは三澤望。これがモテるイケメンのリア充の幼馴染だ。リア充というのは周りに隠しているから、隠れリア充ってやつだ。
「はよ。お前、朝っからテンション高えなぁ」
呆れたように俺が言うと、望は顔を綻ばせて言った。
「何でテンション高いか知りたいか?」
どうでもいいが、教室内の女子の視線が俺達に集まってる気がする。望ほんっとモテるなぁ。
「いや別に「知りたいだろ?知りたいだろ?よーし特別に教えてやろう!」
こいつ本当に自分勝手だな。まあそれは一向に構わないんだが。
「これなーんだ!」
望が後ろで隠し持っていたものを、俺に見せびらかす。……手紙だ。それも女子っぽい封筒に入ったものが、いくつも。
「サアワカラナイナーナンダロー」
「なんだと思う?なんだと思うよ?」
こいつが言って欲しいことは分かる。言ってやるか、めんどくせえ。俺はため息を吐きつつ棒読みで言ってやった。
「ウワーラブレターガタックサンスゴーイ」
「すげえだろ?すげえだろ?羨ましいだろ?今日はいつもより多く入ってたんだよー!いやー、俺かっこいいしー?スポーツ出来るしー?しかも性格までイケメンだしー?そりゃあモテるよなー」
真顔でのたまう望。これをネタでもおふざけでもなく、本気で言うから恐ろしい。
望に黄色い声を上げている女子達。お前らは騙されてるんだ。気付け。