コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.34 )
- 日時: 2015/03/11 16:03
- 名前: 彼方 (ID: fE.voQXi)
スマホ取り上げられてました。で、おかげで一切更新できませんでしたw
その時、どこから現れたのか、いつの間にやら菜々架が俺達の目の前に現れた。望は何故か
「しまったっ……、いや、別にそういう気はなくて……」
と苦い顔で呟いた。
菜々架はそんな望を見て、「あら」と首を傾げた。
「私、別に気にしてないわ」
望は信じられなそうな顔をした。正直、かなりの阿呆面だ。
「えっ……!?それ、ほんと「ただし、相手が桃音だからよ?他の人に言ったら……」
急いたように言う望の言葉を遮って、菜々架は意味あり気に笑う。
「えっ、あたしがなにっ!?」
桃音が焦ったように訊く。俺も正直、二人の会話が理解できない。
……そういう気、菜々架が気にしそうなこと、桃音、うーん、一体何のことだろう。
あ、もしかして、望が自分から下の名前で呼ぶように言ったことだろうか。桃音だったら許せるけど、他の人だったら許せない、とそういうことか。
あのおっそろしいほどの独占欲の持ち主である菜々架のことだ。そうに違いない。危なかったな望。言った相手が桃音じゃなきゃ死んでた。
「多分、望が桃音に下の名前で呼ぶように言ったからそういう話になってんじゃねえの?」
俺がこそっと耳打ちすると、やけに納得したような顔で桃音が頷く。
「そういうことね……。菜々架もすごいけど、すぐに勘づくみさ……望も望よね」
「ほんとだよな。あそこ何か歪んでるのが日常になってる気がする」
「ねえ、望。念のため確認するけど、本当にそういう気はないのよね?」
「も、もちろんだよっ。ほら、分かるでしょ?桃音ってさ、あいつのことがさ……」
「そうよね。からかっただけよね望に限ってそんなことないわよね望は私のことどの女より愛してるわよね」
「もちろん、自分の次に愛してるよ」
周りに聞こえないように超小声でそんなやりとりを続ける二人。あーもう、慣れたとはいえ、色んな意味で恐ろしいわ。
と、チャイムの音が聞こえた。皆急いでがたがたっと席に着く。
担任の先生にが教卓に手を置いて言った。
「お前ら早く席に着けー。着いたか?よし。えーと、今日は、転校生を紹介する。入ってこい」
手招きされて入ってきたのは、一人の女子だった。
ふわふわとした長い金髪に、青い目。身長は低いが、その割にスタイルが良いやつだった。……あれ?見覚えがあるような。
そいつがゆっくりと言葉を紡ぎ始める。
「えーっと、成宮琴ですー。ボク、前はJapanにいたんやけど、Englandに帰って、でー、Japanに戻ってきたばっかやけん、queerなとことかあるかもしれんけど、よろしゅうねー」
……あれ、成宮琴?英語と博多弁を混ぜた喋り方?
……まさか。
俺と望は同時に顔を見合わせ、同時に囁いた。
「「……あれことりん……っ!?」」