コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.43 )
日時: 2015/12/31 00:17
名前: 彼方 (ID: dzyZ6unJ)

春音!陽太くん出すよ!キャラ崩壊させるよ!!設定いじくりまくるよ!!←



第5話「きっと恋は変わってく」



ことりんが転校してきてから三日後。

「ねえねえのんのんー!」
ことりんが転校してきてくれたのは嬉しい。
「のんのんってば〜」
中二の時に転校してきて、中三になる前にまた転校してしまったので、一緒に卒業できなかったから。
「それでね、のんのんっ!」
……嬉しい、のは嬉しいんだよ。でも____、
「のんのんのんのんっ!!」
____頭痛の種を頼むから増やさないでくれ。

ことりんは菜々架の席に勝手に座って、望の隣でひたすら望と喋っていた。望はことりんが嫌いではないので、楽しそうに話している。____それが命取りになるとも考えずに。
馬鹿だな、望。せっかく菜々架がことりん転校当時は手加減して、入院沙汰までは持って行かなかったのに。
「どうしよう友哉腕が痺れて動かないよっ!?」って早退したその日の放課後ぐらいの時間に、俺に悲壮な声で電話してきたことを忘れたか。
望の見舞いに行くのは面倒なので、せめて「気付け!」と念を送ってやる。

と、望は第六感で何かを感じとったのか、ぴたっと話すのを止めた。そして、うって変わって小さな声でことりんに対して言った。
「……ことりん、そろそろ、自分の席に戻るのはどうかな……?」
ことりんは疑問符を浮かべたが、
「Oh,OK」
と言って戻っていった。
その直後、菜々架が桃音と一緒に入ってきた。危機一髪、という風に望はため息をついた。

____だが望は大事なことを忘れていた。菜々架はそんなこと効果がない。何故なら、
「三澤くーん?お話があるの。ちょっと一緒に付いてきてー?」
菜々架が笑顔で手招きした。望は何が何だかわからない、という顔で俺の方を振り向いた。
俺は望にぼそっと呟いた。
「望、忘れたか?菜々架、お前に盗聴器仕掛けてんだぞ」
望は顔面蒼白になり、「どうしようどうしようオレ死んじゃう」と俺を見た。そんな顔されても俺は何もできない、とばかりに俺は望の背中を押した。逝ってこい、望。
望は悲壮感たっぷりの顔で菜々架についていった。

桃音は苦笑いしながら俺の隣に座った。
「おはよ、友哉。……望、入院しないといいね」
「おう、おはよ。そうだな、でも……、無理じゃねえかな」
むしろ入院だけで済めばいい方だ。
「そうよねー……、一緒に登校してる時の菜々架、すんごい怖かったもん。あたしまで殺されるかと思った」
その時を思い出したのか、桃音は身震いした。

と、
「……友哉くん、あのさ?」
という声が聞こえた。すこし低めだが、女子かな、とあたりをつけて振り向くと、
「…………すまん、佐藤」
男子でした。しっかり男子でした。