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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ふたりぼっち ~only t ( No.25 )
- 日時: 2015/01/19 23:39
- 名前: *紗悠*(鎖遊) (ID: xStpW3P0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
トタトタと家の廊下を音を立てながら小走りで移動する。
目的地はもちろん純奈の部屋だ。
「純奈〜起きろ〜」
障子を片手で開けて呼びかける。
「……んにゃ」
「はっ?」
微かに純奈の声がした。
なんか猫の声みたいだったような。
「ん゛に゛ゃ〜……」
……たぶん、『嫌』ってことか。
つかこっち向けよ。声聞こえんし。
「……純奈、起きんとガッコ遅刻するぞ〜」
ボサボサの髪を枕上に広げ何故か体操服でぐっすりと寝てる。
ぐっすりと言ってもお姫様のような可愛らしさはなく。
強いて言うなら仕事終わりのおじさん。
いびきは無いし返事はあるから100パー起きてるな。
「むにゅ……ねむい……」
純奈は寝返りを打って布団から顔を出しながら俺の方を向いた。
寝起きだからか瞳が潤んでいて窓から差し込む朝日を反射してキラキラ輝いている。
「どーすんだよ、学校もうすぐ始まんぞ」
そんなことに心惹かれることもなく俺は淡々と返す。
「ん……今日は布団から出たくないから学校休む」
寝起きのフワフワした純奈の声。うん。可愛いと思うけど。
「じゃ……おやすみ」
純奈は頭をまた亀のように布団の中に潜り込ませた。
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