コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 妹さんの誕生日 ( No.46 )
日時: 2015/02/19 18:37
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

 青の星を見つけた後から、ずぅっと歩いてるんだけどな。

 何でだろ、前みたいに、宝箱はおろか、張り紙も行き止まりも、無い!


 と、思っていたら。

 懐中電灯の光の先に、まさかの、宝箱!?

 猛ダッシュで近寄ると、それはやっぱり手のひらサイズの宝箱。

 ええぇっ!?

 何で、まだあと2つの星を見つけられていないのにこれがあるわけ?

 まさか独楽林檎、3日目を書くのに飽きた!?






 とか、いろいろ考えるけど。

 これって、本当に目的の宝箱?

 まさか、ここに暗号があるとか……

 だから、箱のふた、側面、底を観察するけど、何もない。

 開けちゃえ。

 思って、ふたを開けると、そこには———





 星が、2つ。





 はあっ!?

 独楽林檎のヤツ、本当に飽きたわけ、なの!?

 この、クズ!

 (ふじ)バカ(ま)!

 はぎ、ききょう、おみなえし、おばな、なでしこ……


 何で、秋の七草を言わせるんだよぉ!


 ……なんて、アホな作者に文句を言っている場合でもないか。

 星が(一応)全部揃ったんだから、あとは本題の宝箱!

 お腹もすいてきたし、早く、見つけないと!

Re: 妹さんの誕生日 ( No.47 )
日時: 2015/02/20 22:07
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

 そして私は、また、歩き出す。


 何の話か、分からないって?

 今、私ね、ドアを開けまくってるの。


 いや、木製のドアを壊れるほど全開にしているんじゃないよ?

 たくさんある段ボール製のドアを片っ端から開けて行ってるんだよ?

 だから、このレスの最初にある文は

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 私はドアを開けた。

 その向こうには、

 <これを見た奴はアホ決定!www>

 と書かれていたから、むっとして、バコンッとドアを閉める。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 に続くってわけ。


 次で8個目。

 ドアは17個ある。

 何かがぶっ飛んでくると困るから、木造でいう鎹の方に身を設置。

 また、ドアを開けた。

 何も飛んでこないようなので、ドアの向こうを覗く。

 そこには、

 <み吉野の山の秋風小夜更けてふるさと寒く衣打つなり>

 と書かれている。

 この歌ほど寒くも無いし、これはどう見ても宝箱ではないよね。

 ドアを閉めよう。

 そして私は、また歩き出す。

 ドアからドアまでの距離はずっと1mくらい。

 頑張れば1歩で着くほどの長さ。

 鎹側に身を潜めて、ドアを開ける。

 と。


  パンパカパーン!


 キラキラのテープが、たくさん舞い散る。(てるてるの真似ではないらしいぞ byラミ)

 えっ、えっ?

 もしかして、9番目のドアが正解?

 期待して、部屋を覗き込むと。

 殺風景な段ボール部屋の中に、殺風景を引き立てるように殺風景すぎる真っ白な金属っぽい、旅行バックみたいな直方体。

 あ。

 これはもしかして、宝箱?

 だよね?

 その根拠は、この部屋の中で唯一の装飾。

 7つの星。

 それと、箱の向こうにある通路。

 最後に荷台。

 これを使って宝箱を外に運ぶんだね。


 宝箱も見つかったし、部屋の外に運ぼう!

Re: 妹さんの誕生日 ( No.48 )
日時: 2015/02/21 15:49
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

 もう、星も宝箱も見つけた!

 のに!

 ……なぜだ。

 なぜ、この金属の旅行バック(←)を動かせないのだ。

 答え:この箱が重いから、だ!

 重たいよぉっ!

 荷台に乗せれば後は楽なはずなのに、そう乗せるのが困難なんだもん!

 この箱、底面に足がついていて、5cmぐらい浮いてるんだけど。

 そこに指を入れて持ち上げようとしても、無理!

 何をどうすれば、この箱を持ち上げられるのよっ!

 棒かなんかないの!?

 ほかの部屋とか!

 探してみよう!



















 最後、17個目のドア。

 今までのドアにあった貼り紙で精神的にボロボロだから、ここに無かったらもう倒れるかも。
            ↑
(「これを見た奴はバカ決定!」とか、「独楽林檎が書いた奴の名前、超適当☆」とか)

 鎹の方に身を設置して、ドアを開ける。

 何も飛んでこない。

 何か、役に立つものがあってくれ。

 中を覗き込む。

 そこには、


 鉄っぽい棒が、2本あった。


「あったぁあああああああああああああああああああああああああ!」

 直径3cmくらいの、棒!

 よし、9番目の部屋に持っていこう☆




 第2種てこの原理で、箱の下にある隙間に、棒を差し込んで。

 棒の1番向こうを支点として、箱に接する部分が作用点、持つ部分が力点。

 この棒は割と長いし、金属でできているから。

 2本あれば、簡単に持ち上げることができるのだ!(てこについては、小学6年生で習うよ♪)

 鉄の棒(以下、鉄棒)を箱ごと持ち上げる。

 くるっと傾いて、この箱は、荷台へと転がった。

 このことで、箱が90度方向転換したわけだけど、大丈夫だよね?




 とにかく、荷台(と、一応鉄棒)を持って、段ボール迷路からの脱出だ!

Re: 妹さんの誕生日 ( No.49 )
日時: 2015/02/21 17:25
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: chZuMjzt)

 荷台をゴロゴロゴロッと転がして、その後ろに私がつく。

 はずなのに。

 何で私、転がる荷台に乗っているんだ?

 答え:この通り道が、滑り台のような(それより急な)斜面になっているから、だ!

 いや、この道は直線だから今のところは壁にぶつかったりしてないんだけどさ。

 止まるとき、どうすればいいの!?

「た、助けてえええええええええええええええええええええええ!」

 叫んでしまうの、おかしくないよね?

 なぜなら、この荷台の進む速度が絶叫マシン並みだから。

 ……とか思ってたら、目の前に、外界の光が見えてきた!?

 結構すぐに、壁に衝突するよ!

「だっ、だっ、だれかあっ、とめて、え、え、え、ぇええええええ!」

 恐怖が半端でないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!




 すぐに、その時はやってきた。

 外界の壁に、ぶつかるときが……!

「ごぶぁっ」











 ※青永葵さん、ご臨終のお知らせ※









 ……独楽林檎よ。

 勝手に殺すなっ!

 まあ確かに、叫びをあげたけどね。

 それに、壁にぶつかったけどね。

 でも、その壁。

 クッションがあったんだよ!

 そんな小説みたい(←)な話があるかいって感じだけどさ、本当なんだもん。

 宝箱を持っていくには、この滑り台を使うしかなかったんだよ、きっと。

 クッションが無かったら、何がどうなっても宝箱と自分の命のどっちもを持っていくことができないんだよ、たぶん。

 ……と、宝箱を探し出すことができたから。

 妹さんのところに、持っていこう!