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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 五つのオーブⅡ ‐七賢者の子孫たち‐ ( No.33 )
- 日時: 2015/01/20 22:48
- 名前: ちほりん (ID: 4Z4ZmL8P)
第一話 魔界の姫と魔界の王子(前編)
「ローラ様!サポーターの準備が整いました!」
「はーい!今いきまーす!」
私はリュックを背負い、サポーターがいる場所へと進んだ。
「お嬢様。こんにちは。俺は、加藤 修二です。」
「よ、よろしく……」
お嬢様って、はじめて呼ばれた。というか、この人がサポーター?
「お嬢様は『ミラノ』という町は、ご存知ですか?」
うわっ。急に話に入りやがった。
「『ミラノ』……?」
その町は、初めて聞く名前だった。
「そちらの町に、魔界から姫様と王子様がいらっしゃってるので、オーブの手がかりがあるのかと……」
なるほど!
王子と姫って、人間、だよね??
「よし!そこにいこう!」
行くと決まればレッツゴー!
「分かりました。それでは、一気にいきますよ!」
「え?」
何?何?
「お嬢様っ!捕まってくださいっ!」
捕まる……!?
「お嬢様。無事ですか?」
「え、あ、うん……」
ここは……?
「ここが、『ミラノ』の町です。」
「ここが……!」
町は、王子と姫が来ているためか、お祭りや、パレードが様々なところで開かれていた。
「王子様と姫様を探しましょう。」
修二はそう言いながら、人混みの中へと、はいっていく。
「まっ、待って!」
私は慌てて追いかけて、
「何で先に行っちゃうの……?」
息切れしながら、修二に話しかける。
「修二?」
修二は、ただ、ただ、目の前にあるものをずっと見ていた。
「何、あれ?」
「あの方たちが、姫様と王子様です。」
え。嘘。
「オーブの事を聞きましょう。」
え、ちょっと待ってよ!
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