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- Re: 五つのオーブⅡ ‐七賢者の子孫たち‐ ( No.40 )
- 日時: 2015/01/31 11:57
- 名前: とらじ (ID: ySW5EIo2)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
第一話 迷いの森の生き物たち
「ラルク!行くよ!」
こんにちは。私、小泉 梨花。
私の先祖が七賢者の一人だったそうで、私は新たなオーブ集めを任されました。
それで、今はオーブの情報集めとして、迷いの森ってところに来てます。
「ラルク?」
さっきからラルクの姿が見付からない。
「ここだよー」
「どこー?」
声はするのに姿が見えない。
こんなことってある?
「……はぁ」
小さく、ため息が聞こえる。
ガサッ
ラルク!?
『…………』
ラルクじゃ、ない。
目の前にいるのはミントカラーの兎。
「……あの、ラルク、見てない?」
あ、しまった。
兎に『ラルク』何て言っても通じないのに。
『見たよ。』
喋った。
マジかよ。
「どっどこで!?」
『ここ』
は?
『だから、ここだよ。』
うさぎがそう言うと、
ボフンッ
辺りが煙に包まれた。
「ケホッ……………ケホッ………」
息苦しい。
「梨花。大丈夫?」
ラルク?
「え、何で。」
目の前には、ラルクの顔。
さっきの兎は……?
「あのうさぎね、俺が化けてたの。」
はぁ?
「どう、驚いた?」
驚いたもなにもね……
「でもさ、あーゆー兎、ここに居るみたいだよ。」
「アハハッ、そんなわけないじゃん____」
いや、いた。
すぐ、目の前に。
ラルクが化けたのじゃなくて、別の。
ピンクと白のマーブル模様のうさぎがいた。
「マジ?」
「ね?」
『こんにちは。』
しゃ、喋った。
『うさうさ郵便です。』
そういうと兎は、鞄から1通の封筒を取り出した。
『あなた方宛だと思います。』
ラルクが兎から封筒を取り、
「…………!」
何々?
「嘘……………」
「ラルク、見せてよ。」
私がそういってもラルクは手紙から手を離さない。
「梨花。驚かないで聞いてくれ。」
そう言ったラルクの顔は、何時もの明るいラルクの顔じゃなくて、真剣な顔。
「ここ、10年後のアルマニアらしい。」
ええええええぇぇぇぇぇ!!?