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第二話　未来の私


１０年後って……

「どゆこと？」

まったく信じられない

「まー、外に出ればわかるんじゃん？」

ラルクはうきうきだなぁ……

「ここは……！」

こんな街……あった？

「スゲー！」

「…………」

ウキウキのラルクに対し、私はただ、ぼぉーっとしていた

これは、夢？

それとも、実は知らないだけで……アルマニアにもこんな街があるとか？

１０年後とか……ないよね！


うん！ないない！

そんなの有り得ないし！


「りーんーかーあっちのお菓子屋さん見ない？」

「え？うん……」

お菓子屋さん、か……

久し振りだなぁ……

なーんて思っていたら、

ドンッ

「「キャア！」」

人にぶつかってしまった


「あっ、すみません……」

「いいのよ。こっちこそごめんね。怪我はない？」

ぶつかった人は、きれいな人だった

何か似てるなぁ……

「…………私？」

お姉さんはこんなこと言ってる

確かに、似てるけど……

「ねぇ、名前は？」

「えっと……アイルです……」

「やっぱり！この事は少し経ったら分かると思うから……じゃあね！」

お姉さんはそう言うと、走ってどこかにいってしまった

少し経ったらわかる？

それ、どういう意味なんだろ……