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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は君の連絡係。【お知らせ】 ( No.104 )
- 日時: 2015/07/21 19:33
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: sGTz9jZf)
6.それから
あれから何日もたった。
それでも、アタシとヒトミとケンゴの関係は変わらない。
なんだか、最近、瞳はそわそわしてる。
__気のせい、かな?
それとも、健吾のことでも意識してるんだろうか。
まぁ、あたしには関係ないし、どうでもいい。
「ひまり。ちょっと」
あたしのことを"ひまり"と呼び捨てで呼ぶ女子は一人しかいない。
さっき、あたしには関係ないし、どうでもいい。と、いったけど前言撤回。
関係おおありのようだ。
*
瞳につれられてやってきたのは校舎裏。
ここは人気が少なく、いわば生徒の穴場、だ。
ここへきてからもうそろそろ5分経過。
ずっと、瞳は黙ってる。
"自分から呼び出しといて黙るとか、なんなのよ"
あたしが心の中でそう呟くのと同時に____
「ど・・し・て・・・」
瞳は小さな声で呟いた。
「どう・・して?」
さっきの言葉を復唱するかのように瞳はつぶやく。
その震えている声を聞いたとたん、あたしの脳内の細胞たちは嫌な想像をはじめた。
もしかして______
あたしが黙ってると、瞳はさらに続けた。
「健吾のこと、好きなんでしょ?!」
いきなり、叫ぶように声をあらげ、ヒトミはアタシにむかってそういった。
ああ、恋って難しいね。
再認識。
でも、ここでひるむようなアタシじゃない。
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