コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は君の連絡係り ( No.4 )
- 日時: 2015/07/04 15:04
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: sGTz9jZf)
1.冬休みが終わり
「ひまりー!!おはよ!」
教室の戸を勢いよく開けて、あたしをよぶこの声は瞳。
彼女はあたしの親友。
窓からはうっすら霜がつもっている校庭が見える。
そして、校庭のなかにボチボチうつる人影。
教室の中にはあたしと瞳しかいない。
昨日、瞳からメールで「明日、早く学校きて!」といわれたから早く来たのに肝心の瞳は今、やっときた。
今日からは新学期。
昨日、冬休みが終わった。
「おーそーいーよっ!」
大きな声で返事をするが、二人しかいない教室の中で大声でいう必要は一切ない。けど、気分的になんとなく。
「ごめんごめん、実は私、宿題やってなくて、、」
瞳は言いにくそうにしていう。
なんとなく言いたいことの予想はついた。
「「宿題見せて?」」
予感的中。
見事にはもった。瞳のことだからそんなことだろうとは思ったけどね。
*
「気をつけ。さようなら」「「「「「「「「さようなら」」」」」」」」」」」
今日は始業式で、午前のみで授業終了だったから、早く家へ帰れた。
「ただいま!・・・・って誰もいないか」
__pipipipipi
誰に向けてでもないただいま、の声と共に携帯の着信音がなる。
スマホを見ると、
『メール受信1件』
誰だろ?
また、瞳の宿題教えて、かな?
受信ボックスを開くと
____________________
From-健吾
時間割り分かる?
____________________
そんな単純なメールだった。
健吾とは、私の幼馴染みの明日目の親友。
あたしの・・・・・『好きな人』
健吾とは学校とかでも全然話せなくて、話すなら明日目関係のこと。
だから、健吾からメールが来たのはうれしかしかった。
けど、内容がちっぽけすぎてへこむ。
このメールが私たちの始まりだとも知らずに。
- Re: 私は君の連絡係り ( No.6 )
- 日時: 2015/07/04 15:13
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: sGTz9jZf)
2.瞳も。そして__
始業式から数日後_____
「おーい!!聞いてるー?」
瞳の声でふと我にかえった。現在休憩時間。
宿題をやってないと大慌ての健吾を見つめてた・・・っていうか見てたら、いつのまにか・・・ボーッとしてた。
教室の中はがやがやとうるさくて、あたしと瞳の会話なんて誰一人聞いていない。
「ごめん、ごめん」
あたしが答えると、ニヤニヤして瞳はいった。
「ひまり、ー好きな人ーできたでしょ?」
さすが瞳。勘がいい。
「最近ずっとボーッとしちゃってさぁ。ひまりもそろそろできないとねー?」
瞳は、そのまま話を続ける。
ん?でも、[ひまりも]って?
も。も。もーーーー!!!
ってことは、瞳も?!?!?
「瞳もできたんだ、好きな人!!」
私が叫ぶと、
「お静かにね?」
と、悪魔のような微笑みでこっちをみている。
「で?!?誰?」
あたしがきくと、瞳は、一人の男子を見つめて、恥ずかしそうに笑った。