コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 私は君の連絡係。 ( No.79 )
日時: 2015/04/09 16:31
名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: QShSD58R)

28.最終日。

とうとう今日は、修学旅行最終日。

アタシたちは、国会議事堂へ見学へいくことになってる。


「ねー。ひまりー!見学なんていやー。」

勉強が嫌い、いや。大嫌いな瞳はさっきから嫌だとしか言っていない。

「だよなー。俺もパス」

と、ひょこっと健吾が現れた。

なんか、意気投合してるみたいだけど、そんなことで意気投合してもいいのかなぁ。。。。


なぁんて思ってると、

「バスの席順決めといてねー?」
先生の声だ。



そう。アタシたちは、国会議事堂まではバスでいくのだ。
そして、そのバスの席順は自由。

先生が”修学旅行くらい”、ということで自由にさせてくれた。
いつもは、先生基準のこのクラスも、今日は生徒基準でうごいてる。


そして、バスの席順自由=好きな人と隣になるチャンス、ということだ。

アタシはもちろん健吾をさそいたいだけど、、、


「明日目ー!一緒にすわろー!」

と、健吾は明日目と・・・・

「ごめーん!俺、北井に誘われて。。。。」

おぉ!
瞳、ちゃっかり誘っちゃってるし!

じゃ、アタシも____


「なー!凪ー!隣すわろーぜ!」

アタシが誘おうとしたところで、健吾がいった。

でも____

「ああ。ごめん。パス。俺、緋彩と座る」

凪くん、緋彩ちゃんと?!

なんか、意外かも。

「ええー。まじでー?
なにー?緋彩とラブラブてきな?」

健吾。それKY発言____

「バーか!ちげーよ!
俺は・・・・だ・・・だか・・ら!」

・・・が聞き取れない。。。

「ああ。そーでしたねー?すみませーん!」

健吾が軽々しく謝る。

「つか、お前、めんどうみてもらわな何やらかすか分からんで、ひまりの隣いけば?」

ってちょ!!
凪くん!なにいってんの?!

「ああ。そーだなー。」

って、健吾も!

「なーひまりー!」
健吾がアタシをよんでる。

「なにー?」

さっきの会話は聞こえてないふりをして、聞き返す。

「席、隣いい?」

おっしゃ!健吾のとなりGET!

こうして、最終日が幕をあけた。


Re: 私は君の連絡係。 ( No.80 )
日時: 2015/04/10 18:58
名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: QShSD58R)

29.明日目side。


「ねぇ、明日目・・・バスの隣いいかな?」

北井がそう言った。
俺は、ひまりの隣に座りたいのに。

でも、ひまりが隣に座りたいのは俺じゃない。

健吾だ。

ここで無理といっても北井に迷惑かかるし、俺は、

「おう」

とだけ言っておいた。

すると、北井はニコニコしながらどこか行ってしまった。



にしても、俺の立場として、あの二人をどうにかしなければならないのは厄介だ。

あーあ。

三角関係か〜。

バカで青春やってらんねぇよ。

あーあ。

俺が、いさぎよく諦めたら何の障害もなくあいつらは_____


でも、俺がそこでだまっているわけがない。

とことん邪魔してやるぜ☆とはいわないが、俺だって自分のやりたいようやる。

しかし、結局決めるのはひまりだ。

俺や健吾じゃない。

アイツだ。



だから、俺は____

自分を守る為にも、身をひくのが一番なのであろう。





それは誰にも分からない。