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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 下記の『』言葉。キャンプ中あるトイレにはってあった紙にて抜粋 ( No.97 )
- 日時: 2015/06/17 08:23
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: Uxa2Epx7)
- 参照: http:/
41.祖父。
あたしのおじいちゃんの話をしよう。
おじいちゃんは、いつも無口でだまってあたしたちを見ていた。
その冷徹な視線に私はいつも怯え、おじいちゃんに近づきたくなかった。
ずっと、関わりを持ってこなかった祖父。
ある日病気で倒れたと聞いた。
そのときだ。そのとき、"夢"の話を聞いた。
正直、私はおじいちゃんがあたしの名前を覚えているかも曖昧であたしが病院へいっても何もかわらないし、早く帰りたいと思った。
「ひまり・・・こっちへおいで」
だから、おじいちゃんのこのかすれたような声を聞いたとき、少し驚き戸惑った。
言われるがままにおじいちゃんの元へいき、その言葉を綴るおじいちゃんの口をみる。
最後_最後の一言をおじいちゃんは謎にしてこの世を去った。
「ひまり。ひまりは夢を・・・」
続きがなにかはわからない。
ただ、夢の話を思いかえすばかりだった。
『「幸」も「不幸」もない。ただ自分の心があるだけ。』
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