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Re: 平成のさむらい ( No.1 )
日時: 2015/01/27 03:52
名前: せいや (ID: iT5/uwFU)

零章

出逢い


《斗真君。毎回毎回手伝ってもらってすまないねえ》

「いいんす!そのかわり食材とかもらってるんですから!
恩はしっかり返しますとも。
それより、おばさん前にくれた魚すごく美味しかったです!
今度おじさんに釣りに連れて行ってくれって言っといてください!」

《本当。斗真くんは義理深いてゆうか。しっかりしてるってゆうか、
うちの息子にも見習って欲しいぐらいだよ。》

「いやいや。そんなかいかぶりすぎですって!
それじゃー僕いきますね〜また。よろしくお願いします。」

《はいよー。またね斗真君》


いやー。今日も食材こんなもらっちゃったなー

採れたての野菜かー何して食べようかな。

早く姉貴に食べさせてやりたい。

っても此処。上野から日暮里まで結構あるんだよなー

しかし。江戸時代の方々は一体どんな暮らしをしていたのかねー。

斗真は昔の痕跡。建物や、乗物みたいな物を見渡しながら

好奇心を抱きながら思ったのだった、

その好奇心故か。何を思ったのか

いつも立ち寄る事の無い。建物の中へと足を運ぶ
不思議と恐怖感は感じない代わりに

込み上げる感情で仕方なかった

《うあ、くらいなー。てか何でこんな家が硬いんだ?


斗真はコンクリートを蹴りながら疑問を抱く
コンクリートを、知らない今時代からしたら
疑問に思うのが当たり前で
そんな事すら考えないのが当たり前になっている。


《しっかし。本当いまの時代じゃ想像つかないよなー。
なんでこんなデカイのがこうも建っていられるんだよ》

そう1人で独り言を言いながら部屋の奥へと進んで行いった、
目的など無いが。
なんとなくという理由で奥へ奥へと進む

「すまぬ。そこのお主。」

どこからか声が聞こえる

《へ?どこだ?だれですかー?》

「ここじゃ!」




「ここじゃと言っておろうが!」




目が慣れてきた斗真が下を見てみると

背丈が150前後の少女が立っていた。

「急ですまぬが、お主が着ておる上着を貸していただきたいのだが
どうじゃろうか?」


《へ?上着を貸してって、急になにを、、、》

そしてふと少女の方を見ると

彼女はその裸体を羞恥もなしに晒しているのだった

《ちょ、まてまて、体隠せよ見られないだろーが》

「だから、上着を貸してくれと、もうしておるではないか
さっきから」

《あー、もう分かった分かった、ホレ、》

「すまぬなぁー、助かった。しかしデカイの?
ぶかぶかじゃわい」


《ったりめーだろ。俺の何だから、君のサイズぴったりだったら逆に怖いよ!本当に。》

「た。たしかにそうじゃの、お主なかなか
センスがあるんじゃないか?」

《なんのセンスだよ!
って、さておき。》

《で》

「で?なんじゃ」

《何で裸だったんだ?それに君 東京の子じゃないよね?その喋り方》

「そーじゃった。そーじゃった。ここは東京であっておるのだろ?」

《いや。だから、そうだけども君は一体なんなんだよ》

「あーすまぬ。これは移動して来たときに、脱げた、
いや消滅してしまったと言った方が正しかろう」

消滅・・ねぇ、てか移動って徒歩で消滅って
ただの脱ぎ症なんじゃねーの、この子


「あー、あとな。出身じゃったな、
確かに此処ではなく西の方じゃ」

にしか、、
たしか大阪だっけかな

大阪ってこんな喋り方なんだ。

《へー。ワザワザ遠くから来たんだ。大変だったね》

「まーいろいろとのぅ。」

《それは。そうとなぜ東京なんかに来たの?》

他の地域の人を知らない斗真は
当たり前のように尋ねた

「すまぬ。そればかりは 言うわけには行かんのじゃ。」

《そうか。分かった、じゃー聞かないさ》

「そうじゃ、それでお主に質問があるのじゃが、江戸城とはどこにあるのじゃ?」

なんだよ。観光じゃん。歴史の名残を見に来たならそう言えばいいのに


《江戸城は今の大手町 と言うところにあるよ!》

「大手町?」

《そっ、そうゆう地名なのさ!でも江戸城なんか
誰もいないし何もないのに、良く行きたがるね?》

「なにもないじゃと?誰もおらんじゃと?
そんな馬鹿な話があるわけなかろう、、なにを言うておるお主
馬鹿なのかの?」

《馬鹿なのはどっちだよ、、今や普通に知られたはなしだろーさ
そんなこともしらないの?》

今や江戸城はただの観光地でしかなかった
それは今や当たり前で、当たり前すぎて
誰もが意識すらしていないものでしかなかった

「だ、、だがこの目で確かめるまでは諦めるわけには行かんのじゃ!」

《そーかい、それじゃあ頑張ってくださいなー、》

「そこでじゃ、、お主に頼みがあるのだが、
江戸城に連れて行ってはくれまいか、、」

彼女はズボンを掴み泣きそうな顔で頼むのであった

《んー。。。。》

「・・・・グー」

《・・・・はぁ》

《その話は追い追い話すとして 俺の家で飯、、食っていくか?》

「よ、、よいのか?、、そんな見ず知らずに
ご馳走なぞ、、」

《その見ず知らずの俺に江戸城まで連れて行けと頼んだのは誰だよ

それに、腹空かせた女をほっておけるわけないだろ?》


「た、、確かにそうじゃが、そうゆうもんなのかの?」

《そーゆうもんなの、じゃーいくぞ》

「優姫・・・」

《ん?》

「豊臣 優姫 名前じゃ覚えといて損はなかろう?」

《ったく素直じゃねーな。素直に自己紹介すればいいじゃねーかよ》

《俺は》

《俺は真田 斗真 分かったか?》

そうして
2人の出会いが始まり
同時進行で物語が進み始めたのだった