コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 因果を変える物語り《早くも200。ありがと! ( No.13 )
- 日時: 2015/01/31 18:19
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
拾弐所
多情多恨
いったい。あれからどれくらい歩いただろう。
彷徨い進んだのだろう
目的よりも 目の前の惨事が頭から離れずに居た
斗真君 大丈夫? あれからずっと暗い顔してるけど
少し休むかい?
丁度宿場みたいだしさ。
「そ。そうじゃな!それがいい。ウチもお腹すいてしまったしのっ」
あははは
もー優姫ちゃんは、そればっかりなんだから!
《お前等。。良く笑ってられんな。
羨ましいは本当に》
斗真くん。。
《とりあえず宿に泊まるんだろ
ココでいいよな》
いらっしゃいっ
何名ですかねっ!
《3》
3名ですね
こちらへどうぞっ!
部屋は決して綺麗とは言えないけど
それが、何故か落ちついた。
「どこえ行くのじゃ斗真。」
《ふろ》
ガラガラ
優姫ちゃん。。
阿国ちゃんの事は絶対言えないね
今であの状況なら
真実をしったらどうなる事やら
「たしかにの。。斗真が元気がないぶん、
ウチが笑っていてやらにゃあいかんよな。
せめてもの恩返しをしなきゃだめじゃろーて」
優姫ちゃんは優しい子だね。
《あ。。暖かい》
風呂なんだから当たり前か。。
でも なんで関係ない人々を巻き込めるんだよ
命を何だと思ってるんだよ
宮國のおやっさんだって 家族がいたんだぞ
相手の悲しみを理解すら出来ないのかよ
あんな 光景 みたくない
もう、いっそ居なくなりたい
考えれば考えるだけ
自分の感情がわからなくなる
自分がどうしたいのか
これからどうなりたいのか
訳がわからなくなる一方だった。。
ガラガラ
《ただいま。》
じゃー次は僕が入ってくるね。
「のう斗真 調子はどうじゃ。」
いたって普通だよ
「嘘をつくでない。。見てわかるわい」
じゃー聞くなよいちいち。
「いつまでも。グジグジしてるでない!ばかもの」
うるせーな。
お前には関係ない人々だから そんな元気で
いられんだろ。
非情だな本当に
「…なっ」
……
「のう斗真。」
なっ!?
その時
優姫はそっと背を向けた斗真の首に腕をまわし
優しく抱きしめ
包み込んだ
「斗真。辛かろう。泣きたかろうて
すまぬな。ウチにはこれが精一杯の出来ることなんじゃ
でも。
でもの?斗真
斗真は1人になった訳じゃない。
斗真には帰る場所もある
それにウチや御霊もおる。
だから一人で抱え込むでないっ。。
ウチも一緒にくるしんじゃる
支えたる。だから 。
だからのう?斗真」
っぐ。。
おれはあいつを許せない
それでも命を殺めるて
想像するだけで怖いんだ
あの元気だった人が 冷たく硬くなる様が
頭から離れないんだよ。。
「よしよし。大丈夫じゃ。
ウチがいる。御霊もいる。
無理に強くならんでいい。一緒に頑張るしかなかろう?」
ありがと。。優姫
「なーにきにするでない!
団子で、てを打とうではないか!」
ばーか。
「お。御霊も帰ってきた事だし
ウチも風呂に行ってくるかのっ。」
《はあ。言いすぎたかな。》
ただいまっ。
あれっ?さっきよりは落ち着き取り戻したんじゃない?
《あー。色々と優姫と話してさ》
そーなんだ。
まぁ訳は聞かないけど
優姫ちゃんは本当に強いし優しい子だよね。
辛いのは優姫も
負けないぐらいなのに。
《つらい?あいつが?あんなヘラヘラしていてか?》
んー。そもそも根本的に違うんだよなー。
少し人の気持ちを考えてあげれば分かると思うのだけれど。
《それってどうゆう。。》
優姫ちゃんのお父さん
豊臣秀吉がどうなったかはきいたよね?
そんな害を及ぼした実の娘に
居場所なんかあったと思うかい?
それに 自分が世話になった村が
あんな状況に、なったら 自分を責めないかい?
それにもう一つ
たとえ、人として間違えた行動をとった人だとしても
優姫ちゃんにしたら 血の繋がった ただ1人のお父さんなんだよ。
嫌な思い出に比例して優しく良い思い出だってあるはず、
それを彼女はあの小さな体で
お父さんを殺すと決めている。
そんな覚悟
物凄い辛いと思わないかい?
斗真君 君も辛いかもしれない
でも優姫ちゃんも負けないぐらい
自分と戦っているんだよ。
それをはき違えたらダメだよ
《それわ。。》
おれ。。最低だ
なにも考えてなかった
あいつの事も。しっかり理解してやれば。
あとね斗真君
優姫ちゃんはこうも言っていた
斗真が辛いなら
ウチは隣で笑顔でいてあげるんだって。
斗真君。。後悔はしないようにね
「はぁー。非情、。かっ。痛かったの。」
優姫いるか?
「なん。なんじゃい。覗いたらただじゃすまんぞ、、」
いや違う。
何も言わないで聞いてくれ
ごめん。 何も考えないで自分の感情を押し付けて。
優姫の気持ち理解しないで
あの。。
上手く言えないけどさ
優姫にも俺がいるから だから
強がらないでいいからな。
俺がお前の心を支えてやる
だから俺の心を支えてくれ
あと。悪かった 明日団子 3人で食べような。
じゃっ
「うぅ。。ばかもの。。。ばかもの」
止まらんではないか。。
斗真。御霊。
大好きじゃ。。