コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 因果を変える物語り《早くも200。これ長期フラグw ( No.17 )
- 日時: 2015/02/05 17:25
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
拾四章
慧可断臂
あれから
何皿お代わりをしたか。
食べるのが大好きな
猫と過去からの訪問者は
容赦なく自分の胃袋と言う
貯蔵庫にしまい込んだ
《なぁ。御霊?これ来た道戻ってないか?》
え?戻っているよ。
だって強くなりたいって言ったでしょ?
《だから何故ぎゃくもどり?》
いやだから古い友人が
剣術等をやっていてねっ。
僕の家の近くでっ
《近くって。道場なんか見当たらなかったよ?》
だって そんなものやっていないからね
今はもう無い実戦派だからね。
《そーなんだ。でも古い友人って
そいつも御霊みたいな存在なの?》
ちがうよっ。
人さ人
大丈夫 なんも心配することはにゃい
することはないぞ!
《別に言い直さなくても。。》
《で。お前はさっきから何をやっている?》
「みてわかるであろう?食べているのじゃ
食しているのじゃ。
この煌びやかに並んだ素晴らしいものを」
《はいはい。団子なっ》
こいつは 良くこんな華奢な体で
こんな食えるよな。
怖いはある意味
斗真君
ついたよ。
ここの主人達が僕の友人さあ!
《ここって。ただの一軒家じゃ。。
こんな所でやっているの?》
「なんじゃ。ここも随分廃れた家じゃの」
《だからお前 そう言う心の声が漏れちゃってんだよな。》
だーれの家が廃れているって!!!?
「ビクッ」
《ばーか,怒られてやんのー。》
やあ。
上杉のおっちゃん。
『なんだ御霊じゃねーか。
また撫でられにきたのか?』
撫でられに来てたのか。。
撫でられに来てたじゃと。。
はははっ。違うよっ
今回はちょっと訳ありでね。
そこにいる子を強くして欲しいんだ。
《あのっ。真田斗真です。
お願いします!》
『なんで強くなりテーんだ?』
《それは。詳しくは話せませんけど
家臣として 自分と周りを守れる奴になりたいんです》
『わかっちゃいねーな。
家臣なら 自分の事はかえりみるな。
いや帰りを夢見るな。
これは 代々言われ伝わる家伝の言葉だ
向かう先 そこは死地だと思え
いつ命を失うかわからない
自らを守ろうとするな
それは逃げであって強さではない。
自らは他人の命を
他人は他人の命を守ってくれる
仲間を信用し
仲間を守れ
死地で 生き延びる為には逃げない心
』
《それって どうゆう意味なんですか?》
『簡単に言えばだな。
自分の命 他人の命と
見るものが一杯あれば。どれもおろそかになる。
二頭追うものは一頭も得ずと似たようなものだな。
それなら。一つしか守れないなら
自分の、命は捨て置けって事だ
そうすれば 余計 いや明白に
他人の状況が分かる。
他人に背中を預け
他人の背中を自分が預かる。
そう言った事だな。』
《なるほど。
素晴らしいです。本当に素晴らしいです。
お願いします!是非俺に稽古をつけてください。》
僕からも頼むよ。
「うちからもよろしく頼む。」
『まー構わねーが。
おれが教えるのは心得だけだ。
強くさせるのは俺じゃない
強くなるのはお前なんだから。』
《はい!よろしくお願いします!》
正直 鳥肌がたった
いや武者震いってやつなのか
ただ体で感じた。
この人は
本物なんだと。
そして 俺ではなく
周りを守れるようになる為の修行が
始まろうとしていた