コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.2 )
- 日時: 2015/01/27 17:26
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
壱章
十歩百歩
俺は。急に現れたこの、古風な
黒髪おさげの華奢で
それでいて、顔立ちがはっきりしてる少女と
成り行きで、いや
優しさで、自分の家に向かうのだった
飯を食わせるために。
「なぁお主よー」
《んー?なんだよ。それに名前でよべよ》
「よいのか?」
《いいに決まってるだろ?何のために教えたんだよ、ったく》
「そーかそーか、それじゃお言葉に甘えて、、ゴッホん
のぅ、斗真?」
《なんだよ優姫》
「な。な。な。なんじゃ!?斗真!」
《なに慌てふためいてんだよ?面白い奴だなお前、
それに話かけてきたのは優姫だろ?》
「そーじゃった。そーじゃった。すまぬすまぬ。あははは」
ふぁービックリしたぞ。急に名前を呼ぶなど
それに呼び捨てだと。
そんな事お父上にしかされた事すら無かったのに
少し反応がおくれてしまったわい
《で。なんだよ?はなしがあるんだろ?》
「あ、すまぬ。何処かに靴を譲ってくれる処はないかの?
さすがに野道は足が痛む」
《って。なんで裸足なんだよ、なんでもっと早く言わないんだよ
馬鹿かお前はー》
靴って草鞋の事か?
にしても。怪我したらどうするつもりだったんだよ
世話焼けるな本当
「なっ!?馬鹿とはなんじゃい!愚弄「ぐろう」するのか?斗真の、馬鹿!!」
《おいおい。愚弄してんのはどっちだよ、でよ。靴どうしたんだよ?》
「移動しているときに、多分じゃが、、」
《移動、、ね》
こいつの脱ぎ症はずば抜けてんな
《仕方ねーな。ホラ優姫来いよ》
「な、なんのまねじゃ?」
《なんのまねって。見て分かるだろ?おぶってやるってゆってんの。》
《なに、おどおどしてんだよ、早くしろって》
「しっしかしだな、そんな、急に。そのような密接するような
行為はだな。」
「ひゃっ!?」
《よっしょっと。しっかりつかまってろよな。》
な。なんじゃなんじゃこのドキドキは
それに暖かい
って、違う違うなに落ち着いとるんじゃい!
《なに後ろでもがいてんだよ、とうとうおかしくなったか?》
「うっさいわい!それより。と。。斗真」
《んー?なんだよ》
「お、重くないかの?そ、、その体重というやつじゃ」
《おもくねーよ。軽い軽いだから優姫は気にせず休んでろ。
な?》
「なんでそこまであったばかりのやつに気を使えるのじゃ?
うちには理解しかねる」
《そらー。目の前に困ってる人がいたら
助けるだろ?》
「そ。それは、うち以外であってもか?」
「他のオナゴであってもか?」
《ん?そりゃーそうだろ?普通に考えて》
なんじゃ。今物凄くムカついてしまったぞ
「ぅりゃ!」
《ぐるじぃ、ぐるじぃ首絞めるなよ馬鹿》
「まーよぃ、これで勘弁してやろう。有り難く思うんじゃな。」
《お前何様だよ、後ろでドヤ顔してるのが想像つくんだが。》
《それにな?優姫》
《それに。今時代、互いに互いを助け合わなきゃいけないんだ
資源も限られ。その中で生活する以上
互いに支え合わないと自滅する。
だから昔の江戸は崩壊したんだと。
俺は思う》
「ち。違うわい!知ったような口をきくなばかもの!」
《な。なんでお前が、急に怒るんだよ。悪かったよ、ゴメンな知ったような口きいて》
なんだよ、こいつ急に
感じ悪いな。
「まぁよい。斗真は今のこの時代で満足しとるか?」
《んー、まぁ不便はあるけど。それでも、皆んながこう
イキイキしてる顔見ると
やっぱり産まれてきて良かったと思うよ。
そりゃあー、不満の方が多いけどそれは生きてる証だと思うからよ。》
「そうか。。すまぬな」
《なんで、お前があやまるんだよ、どーしたんだよ急に》
「いゃ、なんでも。。」
すまぬ。
それでもウチはもう引き返せぬ、
進むしか無いのじゃから