コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 過去 言うなれば孤独に咲く花 ( No.4 )
- 日時: 2015/01/28 14:47
- 名前: せいや (ID: iT5/uwFU)
参章
旧江戸城跡
《しかし。斗真が作る御飯はほんに、やみつきなってしまうわ
おいしゅーて。》
《そんな、おだてすぎたよ姉貴はー。
どうした?口に合わなかったか。優姫》
「いや。そんな事はない
大丈夫じゃ。美味しいぞ」
《そうか?それなら良いけどさ。》
《あ。姉貴 俺ちょっとまた家あけるからね!》
《それは構わへんけど。どうして急にそないな事
いいはるん?》
《いや。優姫が旧江戸城跡を観たいんだって。そんで
行き方分からないから連れて行ってやるのさ》
《優姫ちゃん。なんの用があって
なんの事情があって、そないな所いくんかな?
教えてくれんやろか?》
「すまぬ。それは言えぬのじゃ。
それに斗真。ウチは平気じゃ
1人で行ける。」
ソゥ、大丈夫
今も昔もこれからも1人でやっていける
やっていけたのじゃから
《ばーか。何言ってんの?約束したろ
なに遠慮してんだよ。って事だから姉貴
ちょっとあけるから。
大丈夫すぐ帰ってくるさ!》
《でも、優姫ちゃんが大丈夫言うんやったら
何も行かんでもいいんやないん?》
いったい優姫ちゃんは何のために江戸城になんか。
何かあるのは間違いないんやろーね
「し。しかし斗真?」
《なに改まってんだよ。気にすんな!》
《それに、姉貴。俺は自分の知り合いが困ってるのに
ほっとけねーのは姉貴が一番わかってるだろ?》
《そーやった。そーやった。ほんなら気おつけていかなあかんよ?》
《大丈夫だって!》
「斗真…すまぬ、感謝する」
《いいっつの》
ポンポン
俺は優姫の頭を軽く撫でた
《ほんならこれ貸したる乗ってきぃ》
《でもこれ姉貴のじゃ?》
《えーんよ。歩きだと時間かかるやろ?
早く帰ってきてもらわな御飯あるしなあ?なんかあったら
直ぐ帰ってくるんよ? 》
それに なに企んでるか分からん限り
直ぐ逃げれるようしとかんと
《なんかって。なんもないに決まってるだろ
何言ってんだよ姉貴は。》
今日の姉貴なんかいつもと違うな
それに優姫の様子も変だし
なにがあったんだ?
分かんねー
《とりあえず優姫俺の前に乗れ》
《そうすれば振り落とされないだろ》
「い…いいのか?」
《いいから早くしろって!》
俺は優姫の腕を引っ張り
優姫を、俺の前へと誘導した
《大丈夫か?》
「大丈夫じゃ。それに暖かい」
《何が暖かいんだよ?》
「斗真が、暖かい。
本当に、すまぬ ありがとう」
《ばか言ってんじゃねぇ。
約束を、守ってるだけだよ気にすんな》
なんだよ。
今までそんな、寂しそうな、顔で笑うやつ見た事ねえーぞ
どーしちまちったんだよ。
《じゃー姉貴、行ってくる!》
そうして俺は江戸城へ向かう
約束したから。それもある
でも。
なぜか。目の前に急に現れて
ここまで来て。
なんか 今まで体験した事の無いような
事のような気がして。
正直いつも同じ繰り返しの生活に飽きていたのかもしれない
だから俺は
こいつの為と
俺の為に江戸城に向かう
ただの観光
それでも。繰り返しの中から外れた事
それはヤッパリ
楽しみでほかならないのだから